中崎タツヤ「もたない男」

もたない男

増え続ける本やCDへの対応をどうしようかというのがこの長年の悩みであるが、結局は私の場合は整理術とかの話以前に「捨てる」「増やさない」というのが必要だというのが最近の結論。

まず、「捨てる」について。私の場合、今のところ、CDは捨てる気はなくて、本は、可能な限り捨てる。しかし、一気に頭を「断捨離」の発想に切り替えることができず、「通勤電車でぼちぼち読むかもしれん」みたいな発想で多くの本を捨てきれずにいた(いる)。なので、この数年で何度かに分けて処分。「前回に捨てられなかった本も、今回は意識を変えて捨ててしまえ」みたいな感じで。

そんな感じで、だいぶ本を減らすことはできたのだが、先日、図書館で中崎タツヤの「もたない男」を見つけて借りてきた。「じみへん」とか好きなので中崎タツヤの本にも興味をもって借りてきたのであるが、ここには「物をもたない」ことについて徹底している中崎タツヤの生態(?)について詳しく書かれている。もう、尋常ではない。病的と言っても過言ではなかろう。中崎氏の漫画の「プッ」と笑ってしまうネタは、このようなシンプルをきわめた環境から創造されているのか。

まぁ、中崎氏ほど徹底した「もたない」生活は私には無理だし、そこまで「もたない」ことに憧れることもないのであるが、ともすれば無駄なものを持ちがちな私のような人間には、大きな刺激となる、面白い本であった。

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