原りょう「ミステリオーソ」

小説に続いて、原りょうのエッセイ集「ミステリオーソ」を再読。これを読むのはおそらく3回目。「りょう」の字は、「寮」から「ウ冠」を除いた字なのだが、パソコンでは、なんか、出ないのだな。
ミステリオーソ (ハヤカワ文庫JA)
この作家は、作家としてデビューする前にフリージャズのピアニストをやってたくらいの人だから、音楽ネタが多い。音楽以外では、小説や映画ネタが多い。

この人は、「これは」と思ったものにはとことん心酔し、どっぷり浸かるようであり、小説ならレイモンド・チャンドラーやドストエフスキー、音楽ではデューク・エリントンやセロニアス・モンクなどと、自身が読み聴きしまくったものを愛情をもって語りつくしている。

そして、この原りょう氏は、佐賀県鳥栖市の有名なジャズ喫茶「コルトレーン・コルトレーン」のマスターの弟さんなのだ。このエッセイの最後の方には、このコルトレーン・コルトレーンを拠点として活動開始したビッグバンドの話も載っている。

結局、このエッセイ集も、一気に読んでしまった。しかし実は!この作家の小説は、以前何度か読みかけたが、途中で読み進めることができず、毎回中断したのだ。おそらく、ハードボイルドな文体とか雰囲気が、受け入れられなかったのだろう。今なら、ひょっとしたら読めるのだろうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です