東京ジャズ地図

東京ジャズ地図 (散歩の達人ブックス―大人の自由時間)

東京出張が多いので、手元に置いてある「東京ジャズ地図」。東京と神奈川のジャズスポット(ジャズ喫茶、ライブハウス、レコード店)を紹介している本。これ見ると、東京は、充実してるなぁと感じる。ジャズ喫茶にしても、書籍等でよく目にする有名店はもちろんのこと、その他のええ感じの店がたくさん紹介されている。関西にはこんなにたくさんないもんなぁ。

中古レコード店にしても、しかり。東京の店の充実度は、関西とは比べ物にならない。実際に東京出張ついでに店に行ってみたが、もう品ぞろえの質と量が圧倒的で、最近は私は関西の中古レコード店に行くことはなくなってしまった。

・・・愚痴になってきた。幸いなことに、関西もライブに関しては充実している。老舗ライブハウスでは毎晩熱い演奏が聴けるし、素晴らしいプレイヤーもたくさんいる。神戸、大阪、滋賀などでジャズフェスティバルが多数開催されている。そもそも音楽業界を取り巻く環境が厳しい今日ではあるが、音楽にどっぷり浸かりたい人間に応えてくれる世の中ではあり続けてほしい。

ジャズやねん関西(WAY OUT WEST)

There Will Never Be Another You(田口悌治・鈴木克人)

You Tubeにアップされている、師匠・田口悌治氏のThere Will Never Be Another Youの演奏をあらためて見てみた。鈴木克人(b)とのデュオ。

田口先生のアドリブは、非常にリラックスした演奏、という印象である。決してせかせかせず、無理に音を詰め込んだりすることもせず、歌心あるプレイであり、ゆったりと聴くことができる。

自分のアドリブ練習でも、落ち着いてしっかりと「歌う」ように心がけよう・・・

ジャズギター練習日記

There Will Never Be Another Youのアドリブを練習。どうも、この曲は相性が悪いような。セッションでロストしたことあるし・・・

ま、うまくいかない箇所をピックアップして練習すればよい話なので、そのあたりを重点的にやってみた。まずは、3小節目から連続するII-V-Iを中心に。

典型的なII-V-Iフレーズをあらためて勉強。今更であるが、全然できていないと痛感。

ジャズ・ギターの常套句 [DVD]

この矢堀孝一「ジャズ・ギターの常套句」は、主にメジャーおよびマイナーのII-V-Iフレーズをひたすら紹介しまくっているDVDで、私は2003年頃に購入したのだが、今も時々引っ張り出してきては勉強している教材である。

付属の小冊子には全てのフレーズが採譜してあるし、簡単な解説も付いているので、なかなか便利。凝ったフレーズにまでは手を出す余裕がない私であるが、このDVDを参考に、少しずつ色々なアイデアを取り入れることができそうである。

オペラ座の怪人 練習

「オペラ座の怪人」の合唱の練習に参加してきた。ステージで歌うのは

  • The Phantom of the Opera
  • Think of Me
  • Angel of Music
  • All I Ask of You

の4曲。同じパートの男性が、もと合唱部だったらしく、しっかりと声を出されていたので、なんかそれに乗っかって歌うことができた感じ。何ごとも、うまい人と練習すると上達するというが、ほんとにその通りだと感じた。

それにしても、この年になって久々に合唱というものを体験したが、えらく楽しく感じてしまった。本番まで、しっかり練習しよっと。

Highlights From The Phantom Of The Opera: The Original Cast Recording (1986 London Cast)

私が繰り返し聴いているのは、このハイライト盤。いいところがピックアップされているので、とりあえず音楽を楽しむには、これでよいだろうと個人的には思っている。

オペラ座の怪人

あるきっかけで、ミュージカル「オペラ座の怪人」の数曲を合唱で歌うことになった(!)。ギターは下手くそながら演奏してきたが、歌うのって・・・高校の授業以来か。カラオケを除けば。カラオケもどう考えても俺って音痴やなーと思いながら歌ってきたし。とりあえず夜中にキーボードで音出しながら練習してはみるものの、ホンマやばい。どうなることやら。「歌をなめとんのか」と言われないよう、真面目に練習します。

The Phantom of the Opera (Original 1986 London Cast)

それはともかく、このCD、ロンドン・オリジナルキャストの演奏・歌唱は素晴らしい。特にサラ・ブライトマンの歌唱にはうっとりしてしまう。私は2003年夏に、当時住んでいたロチェスターからニューヨーク市まで遊びに行った時に、「せっかくやからミュージカル見てみるか」という程度のノリでこのミュージカルを見たのだが、その時は正直、長いなーと思って、途中、寝た・・・今見たら、もっと楽しめるかもなー

北口功ギターリサイタル

クラシックギターの師匠の北口功氏から、ギターリサイタルのお知らせが届いた。

2011年3月6日(日)14時開演
茨木市生涯学習センター2Fきらめきホール
(要事前予約。電話 072-624-8182)

F. Sor
 モーツァルトの主題による変奏曲 Op.9
 グランド・ソナタ第2番 Op.25
J. S. Bach
 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番より
 テンポ・ディ・ボレアとドゥーブル
F. Schubert
 メルツ編曲
  セレナーデ、仮の宿、郵便馬車
T. Takemitsu
 12の歌・地球は歌っている より7曲

チラシには松村雅亘氏のギターの画像。全曲、松村ギターで演奏されるのかどうかは不明であるが、楽しみだ。

曲目は、北口氏が長年演奏してきたものが中心となっており、今回もおそらく熟成された解釈や技術で聴くことができるであろう。ソルのソナタは、氏の2枚目のCDに収録されていた演奏は、演奏家としての強い意志を感じさせるものであり、自らが進む方向を示しつつ、決別すべきものとは決別するという宣言すら感じさせる情熱的なものであったが、今回のリサイタルでは、どのような演奏となるのだろうか。

シューベルト(メルツ編)は、私は以前米国でR. Smitsの19世紀ギターによる感動的な演奏を耳にしており、現代のギターによる演奏はどうなのか、興味深い。武満の12の歌も、歌を編曲したものである点はシューベルト~メルツの組合わせに似ているといえるか。これらも曲自体は親しみやすいが実は演奏は非常に難しいものであり、どのように聴けるのか、楽しみである。

本家尾張屋(そば)

家族で、高島屋京都店で開催中の「第48回 京都府私立幼稚園かいが展」を見に行った。娘の絵が展示されていたわけではないのだが、子どもの絵というのは、どれもとても興味深い。独自の空気感みたいなのを漂わせている絵、見ているだけでこちらが和んでしまうような絵、面白くてたまらん絵、など。

昼は、そば屋の本家尾張屋。昼前なので、ちょっと待っただけで入れた。私はせいろそば定食を注文。わりと早く出てきたぞ、なんか嬉しいな。そばは、予想通りの美味しさ。香りもほどよく、のどごしも良い。そして、定食のかやくご飯、これがまた絶品。一口食べて、「うす味やな」と感じたが、うす味の美味さというのが、これまた素晴らしい。単に味が薄いだけではなく、口の中で上品な味が広がるのだ。決してギラギラと主張せずに、しかし深い味わいで印象を残す。さすが京都。この奥深い味わいが、そばの風味をこわさずに見事に定食としての調和を奏でる。今まで、そばとかうどんとかの定食のかやくご飯などをさほど意識することはなかったが、これからはもう少し意識してみよう。

娘も、大人と同じせいろそばを注文し、ほぼ完食。やっぱり、美味いんやな。朝から「おとなとおなじそばが食べたいねん、つゆつけて、ねぎがついてるやつ」と言うとったしな。

Jim Hall

「最も好きなギタリストは」と言われて、好きなギタリストはたくさんいながらも、即座に「○○が好きです」とか言えるほどに惚れこんでいるギタリストはいなかった。しかし、ある時期から、「Jim Hallです」と言うようになった。

どのアルバムをきっかけにJim Hallが好きになったのか、よく憶えていないが、以前このブログに書いたTake Tenあたりか。繰り返し聴くアルバムは、Take TenのほかにやはりUndercurrent、Conciertoといった古典的名盤である。

アンダーカレント
このUndercurrent。何度聴いても、飽きない。一曲目のMy Funny Valentine。Bill Evansとつぶやき合うようなフレーズで始まり、静かに、音楽が前進する。途中でかきむしるようなコンピング(これに魅了されたギタリストは多い)は聴く者の胸にグッと迫るものがある。

Jim Hallの演奏は、ジャズにおけるギターの在りかた、方向性を示してくれていると私は思う。コピーしてみると、あまり教本に載っているようなフレーズは出てこない。不思議なフレーズが多い。私には、パーカッション的にも感じられる。しかし、それがJim Hallが考える「ギターの立ち位置」であるように思える。ギターにしかできないこと、ギターにこそ求められていること、を追求し、表現しているのだと思う。決して、管楽器のようなソロを目指すことはしていないのだ(多分)。

聴きこんで、Jim Hallの考え方をさらに深く理解したい。「ギターとは?」ということを考えるためのヒントが、Jim Hallの演奏にはたくさん詰まっていそうだ。

ジャズギター練習日記

コンピングの練習。ベース(ルート)を抜いて、3弦と4弦だけをメインに、所々オカズを入れる。6弦ルートや5弦ルートならパッと押えられるのに、3弦・4弦のみのパターンだと「あれっ、どやったっけ」となることがたまにある。特になじみが薄いコードなどで、起きてしまう。いかんな。形で何となくコードをおぼえてしまっていて、3度や7度がどこに位置しているのかを意識できていないということであるな。しかし、あらためてこれを練習することで、指盤上でのコードトーンの位置を再確認することにもなり、ソロの練習にもつながりそう。

jazz guitar book[ジャズギターブック] Vol.25 (シンコー・ミュージックMOOK)

Jazz Guitar Book Vol.25は、コンピングという重要なテーマにフォーカスし、色々解説してあり、参考になる。インタビューにあるJim Hallの「フィットさせるてゆく」という表現が、わかりやすくていいな。

Jazz Guitar Book Vol.28

jazz guitar book[ジャズ・ギター・ブック] Vol.28 (シンコーミュージックMOOK)

Jazz Guitar Book Vol.28の特集は「ソロ・ギターに挑むサムライ達」として、渡辺香津美を中心としたソロ演奏にフォーカス。あわせて渡辺香津美の軌跡を追う特集もあり、表紙も含めて渡辺香津美色が濃い印象。以前、Bob Sneider師匠のレッスンでソロをいろいろやったが、今更ながら、あれはコードとかフレージングの勉強になるなぁと感じる(当時は、あまり真面目に取り組んでなかったが・・・反省)。

菅野義孝「目からウロコ」シリーズはIt Could Happen to You。前回の酒バラ同様、ソロやコンピング等の解説があり、非常に実践的な内容。即、使えそうなネタが豊富で、大変勉強になる。

廣木光一「ギタリストよ、”音楽”を聴け!」の第2回も、興味深い。ミュージシャンの半分くらいは、スポーツに興味ないのか。ほとんどのスポーツに興味ない私にとっては、ちょっと安心な情報である。しかし音楽とスポーツの共通要素に対する考察は示唆に富む。フォームがぶれないというような点は、私も時々、考えてしまうので共感を覚える。

その他、インタビューもいつも通りたくさんあり、内容豊富な一冊。この雑誌、バックナンバーも時々取り出して読んだりしており、やはり「しゃぶりつくせる」系であると思う。