耳と感性でギターが弾ける本

ギター・マガジン 耳と感性でギターが弾ける本 (CD付き)

トモ藤田氏の書籍で、特に人気があるらしい。遅ればせながら、読んでみた。

まず、タイトルがよろしいですな。ギタリストが陥りがちな、指盤上の図形をなぞって音を出し、なんとなく時間を埋め尽くしてしまう演奏をNGとし、耳と感性でギターを弾くための考え方が紹介されている。特に、音楽を「身体に入れる」という考え方は、普段なんとなく意識していたような気もするが、あらためて本書で強調され、その重要性を再確認できた。また、トライアドを徹底的にトレーニングするというのも、シンプルで取組みやすいものだ。私はクラシックギターを十年以上やってからジャズを始めたクチなので、どうしても指盤上の各ポジションを絶対的な音で把握してしまう癖があり、各ポジションの関係を「音程」で見ることを怠りがちである。今更ながらであるが、あらためてトライアドから再確認しておこう。

それから、本書では「音楽の聴き方」にも触れられている。聴く音楽をBGM化してしまわないこと、楽器別に集中して聴くこと、など重要な考え方だと思う。私も最近、いろんな人々から影響を受けて、ダラダラとCDを増やして聞きまくることはやめている。聴くときは、ちゃんと聴く!べきなのだな。

目標設定や練習時間のとり方など、非常にためになるアドバイスもあり、これまた良書であった。

コンテンポラリージャズギター1

コンテンポラリージャズギター1

過去のレッスンの録音を通勤中に聴いている。この2、3週間は福岡での田口先生のレッスンを聴いている。田口先生に習い始めた頃は、潮先郁男著「コンテンポラリージャズギター1」の一部を使っていろいろ教わっていた。

当時のレッスンの録音を聴いていて、「いいこといっぱい教えてもらってたなぁ」と再確認し、最近、またこの本を出してきて夜中に練習し始めた。

オルタード、HP5、ホールトーン、ディミニッシュなどのフレーズが載っていたりして非常に有益な本。あらためて真面目に取り組むことで、初めてこの本で勉強した頃と違ったものが吸収できるような気がしている。特にレッスンの録音を聴き返しながら取り組むと、最高に楽しく、勉強になる。

ジャムセッション@ヴィンセント

勇気を出して初めての飛び込みジャムセッションに行ってみるか!ということで、8月14日、京都のヴィンセントに行ってみた。ホストは、寺井豊(g)、矢野克宏(b)、山口幸男(ds)。

やっぱ開店時間にはきっちり入らないと、余裕かましてるみたいでイカンやろな、とオープン時刻の7時きっかりに店に入った。入ってみると、ドラムスの山口氏が既にくつろいでおられる様子。私の姿を見て「まだ(他のメンバが)来てないので、ちょっと待ってくださいね」と声をかけてくださった。「はい!」と元気よく返事(が大事だろうと思って、実行)。

おや、開店ちょうどに入ったのに、既にテーブル席に座っている夫婦と思しき若い男女。しかも、足元にはギターケース。やはりギタープレーヤーが多いのか。とか思いながら私も席に着いた。車で来たのでアルコールは飲めず、アイスコーヒーを注文し、緊張しながら飲みつつ、くつろいだ(どっちやねん)。

店のマスターがその夫婦らしき男女に「どちらから来られたんですか」と声をかけ、「大阪です」と答えた、その声。おっ、と思ってよくよく見ると、私がジャズギターの手ほどきを受けた師匠、小出憲氏ではないか!違うかな、いや、間違いない!「すみません、間違いでしたら恐縮ですが、小出さんではないですか?」「そうですけど」「以前、ギター習ってましたサルです」「うぉぉぉー」と、奇跡の再会を果たしたのであった。お互いの近況などを話して、盛り上がった。

ところで、ジャムセッションって、こんな正統派のプロが来はるなんて、聞いとらんぞー!初めての飛び込みジャムセッションで、心細かったのが、余計に緊張してしまうのか、逆に心強いのか、自分でもわからんわ(苦笑)!

そうしているうちに、手ぶらで登場した数名の人々(ベースとヴォーカルだった)、そしてギターをかついで来た人。ホストがトリオで1曲演奏した後、寺井氏が「ほな、やりましょか」と一言。初めから来ていた小出氏と私のどちらか、という指名だが、まずは小出先生がトップバッターとなった。1曲目はThere will never be another you。うぉっ、この曲、準備してきたんやけど、演られてもーた!それにしても、師匠、ウマ過ぎやわー、このグルーヴ、ドライブ感、たまらんわー、とかいってるうちに、3曲が終わり、私の出番となった。

まずは、Blue Bossa。なんとか弾き終え、次は4ビートでFly me to the moon。ソロの後、8barsが終わり、4barsになるはずだったが、なんか勘違いしてそのまま8barsを続けてしまった。あと、「エンディングもできるようになっといた方がええな」との寺井氏のお言葉。ハイ、練習します。

その後も、ヴォーカルや、これまためちゃ巧いギタリストなどの演奏が楽しく進み、「これは、もうあと1曲くらい弾かな、損やな」と思ってたら指名が来たので、Straight, no chaserを演奏することにした。テンポ速いわー、なんとか指がついていってるけどー。しかーし、私のソロ、寺井氏のソロの後のベース(セッション参加者)ソロで、見失ってしまった!結局、4barsに入ったが、うまく入れず、何度もベースはサインを送ってくれていたのだが、どこなのかがわからずに脱落。最後の最後でとりあえずF Blues Scaleのフレーズを弾いた後、寺井氏のフレーズを聞いてやっと復帰。というか、もうテーマだった。しかも、私が走ったのかよくわからんのだが、テーマの最後は指がもつれた!(後でベースのお兄さんに謝っておいた!)

失敗もしたが、非常に楽しかった。巨匠・寺井氏をはじめとするプレーヤーの方々と一緒に演奏できるし、勉強にはなるし、これは、修業しなおして(ん、先日も同じようなことを言ったな)、また来よう!忘れないように、気付いた点を記す:

・周囲をもっとちゃんと聴く

・音量をもっと研究する

・コンピングをもっと練習する

・ロストしない

以上!

脱力

京都府に引越し、まだまだ荷物の整理もできていないが、ギター練習。
速いフレーズに対応できるようになるための練習として、どうしても力みがちな右手の脱力を意識。左手も余計な力が入っているような気がするので、今後の課題としよう。

菅野義孝ジャズギターワークショップ

本日、ジャズギタリスト菅野義孝氏によるワークショップが京都で開催されたので、参加してきた。Jazz Guitar Bookに連載の「目からウロコ」講座のワークショップ版といった内容で、今回のテーマは「アドリブ」「リズム」であった。

アドリブについては、II-V-Iにおけるトニック(I)のアドリブ術などをレクチャ。また、リズムについては、ジャズにおいて最重要のテーマであることを強調しつつ、どのように練習してゆけばよいかの解説をされた。その他、演奏中の気持ちの持ち方など、ジャズを演奏する上での基本的かつ重要なことを解説され、非常に勉強になった。

受講者は9名。受講する側にとってはちょうどよいくらいのサイズ。すぐに受講者全員の名前を憶えられた菅野氏から受講者に問いかけながら和気あいあいと進められた、充実したワークショップであった。

後半は、ソロギターライブとして、スタンダード曲をハーモナイズしてソロ演奏された。ギター一本での完全なソロは聴かせるのが難しいが、聴衆(受講生)を飽きさせずに1時間以上も演奏されたのは流石であった。

楽器を持たずにジャズギター練習

本日も、通勤電車の中はひたすら頭の中でDrop 2のコードをプレイ。基本形、第一~第三転回形のDrop 2でポジションをなるべく変えずにスタンダードを一曲を弾き切ってみたり、トップノートを変えずに弾いてみたり。しかし、やはり音を出しながらでないと、ヴォイシングの勉強にはならへんなぁ、これ。

Chords and Progressions for Jazz and Popular Guitar (Guitar Books)

これは、Bob Sneider氏のレッスンで使用していたコードの教本。当時は、コードを形のみで憶えるということをしていたのだが、それでは応用がきかない。最近になってあらためて転回形とかオープンコードとかを整理して、頭の中がだいぶすっきりしてきたし、いろんなポジションでのプレイができるようになってきた。うーん、今頃になってやっと、基礎の基礎を勉強してるということですわな。情けない。

楽器を持たずにジャズギター練習

なかなかギターに触れる時間が取れないのだが、通勤時間などでもギター練習はできる。

クラシックギター奏者のDavid Russellがウェブサイトで「人前で演奏する曲は全て、頭の中でも演奏できるようにする。待ち時間などを利用してこの練習をする」と述べている。当然といえば当然のことなのだが、ズボラな私はクラシックギターにしてもジャズギターにしても手癖でなんとなく済ませてしまう(済まなかったりすることがしばしば)ので、これは肝に銘じておくべきことである。

今日の通勤時間は、頭の中で、スタンダードのコードをDrop 2のヴォイシングでさっと押さえられるよう練習。とりあえず、基本形のDrop 2で、1~4弦を使う形。転回形や、他の弦を使う形も全て通勤時間に頭の中で迷わず押さえられるまで練習する予定。ホンマは音を聴いて各ヴォイシングの音を確認しながら練習しなければならないのであろうが、仕方ない。

ジャズギター練習日記

本日は、まずメロディックマイナースケールの練習。例えば、Ab Melodic Minorを練習してから、あらためて同じ音列をG Alteredと意識しながら弾くと。またDb Lydian 7thであることも意識したいところだが、そこまで頭がついてこーへん。

あとは、基礎的なコードトーンの練習。以上、全てThere will never be another youのコードで練習。

End of the World/Nice Girls Don't Stay for Breakfast

Julie Londonの2枚のLPを1枚のCDにしたもの。このうち、「nice girls don’t stay for breakfast」にThere will never be another youが収録されている。ゆったりしたテンポで、Julie Londonらしさムンムン。

ジャズギター練習日記

久々にジャズギター練習。

There will never be another youのコンピングを練習。ソロも重要だが、やはりコンピングがしっかりできるかどうかが、ジャズのセッションにおけるギターの存在価値を左右すると思うので・・・

テイク・テン

コンピングといえば、Paul Desmondの「Take Ten」におけるJim Hallの演奏には一時期、ハマってしまった。Paul Desmondに寄り添うような絶妙なリズム、フレーズ、ハーモニー。たまらん。

とはいいながら、ソロの基礎となるコードトーンも複数のポジションで練習。

ジャズギター練習日記

Band in a Boxを使って、There will never be another youのアドリブ練習。ゆっくりめのテンポで。コード進行を見ながらだとロストしないのだが、フレットなどを見ながら弾いていると、わりとすぐにロストしてしまいがち。あかんなぁー

連日のように練習しているメロディックマイナーを、10小節目のDb7でDb Lydian 7th(Ab Melodic Minor)として弾いたり、13、14小節目のF7でF Lydian 7th(C Melodic Minor)として弾いたりしている。