2013年振り返り

毎年のように、この一年のジャズギター活動を振り返ってみる。

今年は、ジャズフェスティバルに出演したことが自分にとって節目となった。これを通じて他の楽器の仲間と知り合うことができたし、セッションで演奏するのとは異なり、曲がりなりにもきっちりと演奏を仕上げるようにもなった。

さて、いつも通り、年初に設定した目標に沿って、達成度を評価する。

「毎日30分の練習。朝あるいは晩に実施」
 短時間でも、毎日練習するようにという目標を設定したのだが、記録を見てみると、少しでも練習をした日は、一年のうち半分くらいしかない。早起きをすれば朝に練習できるはずなのだから、単なるズボラだ。反省。

「ダラダラと棒弾きにならないよう、注意。すべてのフレーズを、ちゃんと歌うように」
 スタジオでの練習やフェスティバル本番の録音を聴くと、以前よりは棒弾き度が減っているようには感じる。以前は、指盤上のコードトーンを追って弾いていたが、最近は頭の中で鳴った音を弾くようにしているからか。

「フェスティバル出演」
 4月のびわこジャズフェスティバル、10月の大津ジャズフェスティバルに出演。びわこフェスはベース+ピアノと、大津フェスはベースと、それぞれ共演。小さなミスはいくつかやらかしたが、今後のステップにはなった。ただし、エントリして落とされたフェスティバルもあった。これは反省というか、レベルが達していなかったという評価であろう。

「レパートリー(増やす)」
 フェスティバル出演の時に、初めての曲をいくつか演奏したが、それ以外には新曲を練習することができなかった。だから、レパートリーはあまり増えなかった。

「アドリブ フレーズのコピー(1週間に1フレーズ。)」
 全然できていない。反省。

「コンピング ハーモナイズドベースラインも身につける。UndercurrentのJim HallのMy Funny Valentineのコンピングのコピー」
 ハーモナイズドベースラインの練習は開始したものの、現時点では全く使い物にならないレベル。Jim Hallのコピーも着手できていない。Jim Hall亡くなってしまったし。反省。

「イントロ、エンディング」
 フェスティバルで演奏する曲については、イントロやエンディングをそれぞれ仕込んだが、どんな曲でもさっと対応できるようにしたいという目標には遠いレベル。これも反省。

「のんびりやっていては、上達しない!」
 って気合だけは入れていたつもりだったが、ふたを開けてみれば、上記の通り、目標のうち多くが未達成、というか未着手。

・・・うーん、今年はフェスティバルに出演して、ある種の達成感を得たため、いい気になっていたのかもしれない。振り返ってみれば、具体的な上達があまりない。「去年の自分に比べて、何が変わったか?」と自問しても、明確な答えがない。これではダメだ。

来年からは、目標に対する達成を自分で明確に測定し、必要に応じて軌道修正できるような仕組みが必要かもしれない。

Jim Hall逝去

尊敬するJim Hallが、12月10日に自宅で亡くなった。

Jim Hall, Jazz Guitarist, Dies at 83

享年83。最近の映像では、さすがに指の動きに衰えが感じられてはいたが、それでも現役のトップクラスのプレイヤーだっただけに、ショックだ。来年1月にはRon Carterとの来日公演も予定されていたし。

Jim Hallのライブには行ったことがないが、CDは聴きまくってきた。これからも聴き続けるだろう。好きなアルバムは、まぁ月並みだが次の通り。ジャズギターを弾く人間なら、これら全て必携の教科書だと思う。

Undercurrent

Bill Evansとのデュオの傑作”Undercurrent”。これはもう、他に類を見ない美の頂点。ピアノ+ギターというデュオはたまにあるが、この境地にまで至ったものはないと思う。

アランフェス協奏曲

“Concierto”、いわゆるアランフェス協奏曲。Rodrigoの名曲を題材に、Jim Hallがそのユニークなスタイルを披露する。独特な「間」やリズムを聴かせつつ、落ち着いた大人のサウンドを展開。

Alone Together

Ron Carterとのデュオの傑作”Alone Together”。これも、ベース+ギターというデュオの頂点に立つ作品だ。シンプルで地味な編成なのに、これほどまでに広がりを創り出すJim Hallのギター。驚きだ。

ついに生で見ることができなかったJim Hallだが、ジャズギターに対する考え方は、これらのCDから多く学んだ。聴けば聴くほど、発見がある。

ご冥福を祈ります。