「映画化決定」の帯の意味がわからん

書店に平積みされる本に、よく「映画化決定!」っていう帯が巻かれているけど、あれは何の意味があるのか?いまだにさっぱりわからん。

「映画化されるのか!ほな、その本、買おう」って思う人が、いるのか?私はそんなこと、全く思わんけど。「映画観たから、その原作を読もう!」とか、思うのか?私はそれも全く思わんけど。 “「映画化決定」の帯の意味がわからん” の続きを読む

読書する時に聴きたい曲は?の結果がおもろい


ヤマハの読書する時に聴きたい曲は?のアンケート結果が自分にとってはとても不思議で面白い。ヤマハのアンケートだから、おそらくそもそも音楽が好きな人が回答している可能性が高くて、読書をする人の一般的な感覚とは異なるような気がするが、それでもおもろい。
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小説更にいろいろ

先日からの読書、更に続いている。家にある、家族が読み終えた小説を片っ端から読んでいる。
切り裂きジャック・百年の孤独
島田荘司「切り裂きジャック・百年の孤独」。島田荘司はわりと好きな作家で、傑作「占星術殺人事件」をはじめとする多くの作品を読んだのだが、この「切り裂きジャック」もやはり楽しめた。島田荘司は安定してるね。

舞台はベルリンが中心。敢えて翻訳文のような、こなれていない文章も、これまた違和感なく読めてしまうのがこの作家の腕か。グイグイ読み進めてしまうところ、やっぱりすごい。

スナーク狩り (光文社文庫プレミアム)
宮部みゆき「スナーク狩り」。この人の作品も、たくさん読んできたが、このだいぶ古い作品も、やはり一気に読んでしまうクオリティであった。息もつかせぬ展開、しかし登場人物一人ひとりの人間模様が丁寧に描かれていて、決して浅くないドラマ。宮部みゆきも、安定しているな。素晴らしい。

小説いろいろ

3月に、思いがけず入院することがあったので、久しぶりに小説を読んだ。もともと本は好きなのだが、最近は通勤電車では音楽を聴いたり音楽関係の本を読むばかりで、小説から離れていた。しかし病院の売店で本を眺めているうちに、やっぱり読みたくなって、数冊を買って読むことにした。
ビタミンF (新潮文庫)
重松清「ビタミンF」。実は、重松清の本を読むのは初めて。わりと人気あるし、今更「初めて読んだ」って書くのも恥ずかしいくらいだが、ま、初めてなのだ。家族をテーマにした短編集。本格ミステリが好きな私としては、各編の結末が完璧じゃない印象を抱いたが、ミステリじゃないから、これはこれでアリなのだろう。実際、リアリティはあるし、主人公に感情移入しながら読了。

分身 (集英社文庫)
東野圭吾「分身」。東野圭吾は、これまでにもいろいろ読んできた。漢字二文字のタイトルが多いから、これも読み始めてから「あっ、これ、読んだことあるやんけ!」とならないように用心した。東野圭吾は、当たり外れがあるっちゅうのが個人的な印象だが、この作品は、その中間かな。謎を秘めた登場人物がどんどん登場し、気が付けばどんどん読み進めてしまっているというパターンはいつも通りだ。要するに、面白かったということか。

光媒の花 (集英社文庫)
道尾秀介「光媒の花」。連作短編集。どの短編もなかなかスリリングで面白い。それ以上はネタバレになるから、ここには書けへんな。私が読んだ道尾秀介の作品としては「シャドウ」に続いて二作目。これだけで判断するのは無理があるが、この作家は、短編の方が上手いかも。

そうこうしているうちに、無事、退院したのだが、しばらくは通勤電車でのミステリ読書は続いている。