大津ジャズフェスティバル出演

今年も、大津ジャズフェスティバルに出演させていただいた。野本さん(gt)、川村さん(ba)との弦楽器トリオ “Koto Trio”。このトリオ、活動開始して2年くらい。だいぶ、慣れてきた。

今年の会場は、真宗大谷派 大津別院。本堂と書院は重要文化財という、すごい場所だ。ええんかいなー

この会場では一組目だったので、会場入りした時点では、スタッフの皆さんが準備中だった。挨拶をしながらお堂に上がり、既に到着してくつろいでいる川村さんに合流。

そうこうしているうちに、野本さん到着。時間に余裕があるから、のんびり準備開始。音量のチェックなどを念入りにしたが、それでも時間が余っている状態。

ZT LunchboxはVolumeはMax、Gainは真ん中くらい。Toneは忘れたが、ほとんど絞っていたと思う。ギターは、VolumeはMax、Toneはゼロ。これで、音圧が足りなければアンプのGainで調整する、と。

ステージは、お堂(向かって)右半分。客席は、お堂の左半分と、境内。半屋外という感じの会場である。それにしても、雲一つない秋晴れで、気温もちょうど良く、屋外でジャズを弾いたり聴いたりするには、もう最高に気持ち良い日だ。

セットリストは次の通り。

  • Beautiful Love
  • Corcovado
  • It Could Happen to You
  • Moonlight in Vermont
  • But Not for Me
  • Blues in Bb

司会の女性と話して、少し早いけど、5分ほど前倒しで演奏スタート。Beautiful Loveでは、なんか、野本さんのギターと自分のギターの音が、完全に混じってしまって、相互に埋没している感じ。途中でギターのToneを上げて、音色に少しエッジを効かせることにした。うん、なんかうまく調整できた感じ。まぁ、演奏しながら少しでも状況判断をしたりできるようにはなってきたかな。しかし、この曲は、早めのテンポで演ろうと打ち合わせていたため、失速しないよう注意しすぎて、やや暴走してしまった。ベース聴きながらあわてて調整することが何度かあった。

今回はMCはギター野本さん。メンバー紹介などを挟んで、Corcovado。シングルノートに徹してしまって、単調すぎたかなと、やや反省。

It Could Happen to You、アトテーマは野本さんだが、こっちが勝手に4barsに突入してしまった。結果オーライ。

Moonlight in Vermont、先月の京都三条フェスティバルではハウリングに困り果てたが、今回はハウリングなし。まったりしすぎるのがいつも問題になってしまうのだが、今回はテーマもソロも抑揚やアクセントで多少は改善したつもり。

But Not for Me、イントロでトチってもーた。コラッ。

Blues in Bb、野本さんオリジナルの団子坂ブルース。直前2週間ほど、色々練習しておいたネタは少しは出せた感じ。

お堂の上がメイン客席となっているのだが、お客さんはわりと遠慮して上がってこられない。それでも数組の方が上がってきて、座ってのんびり聴いてくださった。そうそう、そういうリラックスした感じが、いいのです。

境内での立ち見のお客さんも多数。繰り返しになるが、天気も良くてジャズ日和、我々の演奏はともかくとして、お客さんもフェスティバルを楽しまれたと思う。

さて、演奏終了し、片付け、3人で昼飯。それにしても、本番終了後に異常なほどに疲れが出るのはいかがなものか。京都三条フェスティバルの時はスタッフとしての業務もあったのだが、今回は純粋に演奏者としての疲れだけのはずなのだが、腹が減って痛いくらいに感じる。演奏時に緊張はあまり感じないのだが、実は本人が気づいていない精神的なプレッシャーがあるのかなぁ。あるいは、本番に合わせて40分なりのぶっ続けの演奏を普段から練習していないからか。プロならば、2時間とか3時間とか弾くわけだしなぁ。修行が足りん、ということか。

ともかく、飯を食って復活し、マイルストーンで2組ほどの演奏を聴いて、家族と合流して帰宅。

録音を聴いてみたが、とりあえず、今までの演奏の中では、一番良いようだ。次は、更に上を目指す。さぁ練習、練習。

Abdullah Ibrahimソロピアノコンサート

Abdullah Ibrahimのソロピアノコンサート。2015年10月10日、会場は京都の上賀茂神社。京都のジャズ喫茶Lush Life主催で、ボランティアスタッフ等で運営されているライブである。

アフリカン・ピアノ

実はこのピアニストのことは、あまり知らなかった。1934年、南アフリカのケープタウン生まれ。1960年代にヨーロッパに渡り、Duke Ellingtonに見いだされ、アルバム”African Piano”でジャズ界に確固たる地位を築いたというプレーヤー。

そろそろ日が落ちる17時過ぎに地下鉄北大路駅に到着、そこから鴨川の河川敷をてくてく歩くこと約20分、上賀茂神社に着いた。

考えてみると、私、上賀茂神社に来たのは初めてである。下鴨神社とは、少し違った雰囲気であるが、いずれにしても落ち着いて清らかな気持ちになる空間だ。

今回のコンサート会場は、「庁の舎」(ちょうのや)という建物の中。建立当時は、厨房として使われていた建物らしい。スタッフが懐中電灯で客の足元を照らしてくれる。

受付を済ませ、建物の中に入る。長い建物の中ほどにスタインウェイ。客先は座布団だ。なかなか、いい感じ。しかも、外のコオロギか何かの声が聞こえてきて、涼しい秋の夕暮れを演出する。

さて、開演予定時刻を少し過ぎて、Abdullah Ibrahimが登場。長身で、足取りはゆっくり。ピアノにたどり着くまでに、譜面台か何かについて注文をつけている模様。セッティングが完了し、ピアノの場所まで着くやいなや、椅子に座ってすぐに演奏開始。ソロピアノコンサートだから、当然ながら、ピアノソロの演奏を聴かせる。

Keith Jarrett風、ECM風のサウンド。ノンストップで(途中、曲想が変わる「間」はあったが)40分くらいの演奏で、テンポの変化はあまりなかったのだが、不思議なことに、全く退屈しない。迷走するかのような音楽なのだが、ひたすら音に集中して聴いてしまうのだ。不思議な魅力だ。スタンダード曲をモチーフにしているように聴こえたのだが、よくわからない。

前半の長大な1曲を聴き終え、30分間の休憩。長い休憩でんな。建物の外に出て、コーヒーを飲みながらぼんやり休憩。

会場に戻り、後半の演奏もまた、長大な1曲。前半よりも時間は長かったかな。前日が81歳の誕生日だったとのことで、皆でハッピーバスデイを歌い、Lush Lifeマスターから花束贈呈。アンコール1曲で、コンサート終了。

間近で聴くピアノのサウンドは、コンサートホールとは異なる格別な体験であり、また、この演奏者のスタイルと上賀茂神社というのがちょうど良いコンビネーションで、心地よく聴けたコンサートであった。