娘が買った本。意外にも、アニメサザエさん初の公式本だそうな。
いつも気になっていた、磯野家の間取りが紹介されていて、すっきりした(笑)。あと、磯野家のお茶の間で、家族の座る位置クイズとか、日頃、わりと注意せずに見ていることを思い知らされた。
今晩のサザエさんは、ちょっと違った視点で観ることができた。だからどうということはないのだが(笑)。
Practice, practice, practice!
正月に、ぶらっと本屋に行ってぶらぶらと立ち読みして、結局、新書を3冊買った。最近、いろんな理由があり、本をあまり読まなくなっていたのだが、やっぱり書店でいろいろ見ていると、様々なものに興味がわいてくるもんだ。この「白鵬のメンタル」以外には「フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか」と「色彩がわかれば絵画がわかる」を買ったのだが、なんか自分の興味の対象に統一性はないみたいだ(笑)。ただし、最近、ビジネス書は全く興味がなくなり、買わなくなったな。
さて、この「白鵬のメンタル」、まあまあ面白かった。現在の大相撲界で最強の力士である横綱白鵬の強さの秘密は何なのか、について、白鵬のトレーナーである内藤堅志氏が分析したもの。論点がわりとシンプルなので、わかりやすい。大きなテーマである「『流れ』の構造化」が、自分にとって新しいテーマでありながら、ごく自然に理解できるものであった。特に重要視されている「感覚を言語化する」という観点に基づいて説明されているからだろう。白鵬という力士の強さが、いかにしなやかに生み出され、維持されているのかが理解できた気がする。
あとは、「運」と「流れの関係についても述べられており、これもまた納得。言い古されたことかもしれないが、運だけが良い人など、いない。
本書で述べられているいくつかのポイントは、David RussellのTips for guitaristsに共通している。”Always be ready”や”To play or not to play”などは、まさに本書での「運」の話や「自分の武器を知っている、うまくやれる時の感覚を自覚している」に通じるものである。やはり達人が考えていることには共通点があるようだ。そして、それらは一般人である我々の生活にも、すぐに応用できるものだと思う。
増え続ける本やCDへの対応をどうしようかというのがこの長年の悩みであるが、結局は私の場合は整理術とかの話以前に「捨てる」「増やさない」というのが必要だというのが最近の結論。
まず、「捨てる」について。私の場合、今のところ、CDは捨てる気はなくて、本は、可能な限り捨てる。しかし、一気に頭を「断捨離」の発想に切り替えることができず、「通勤電車でぼちぼち読むかもしれん」みたいな発想で多くの本を捨てきれずにいた(いる)。なので、この数年で何度かに分けて処分。「前回に捨てられなかった本も、今回は意識を変えて捨ててしまえ」みたいな感じで。
そんな感じで、だいぶ本を減らすことはできたのだが、先日、図書館で中崎タツヤの「もたない男」を見つけて借りてきた。「じみへん」とか好きなので中崎タツヤの本にも興味をもって借りてきたのであるが、ここには「物をもたない」ことについて徹底している中崎タツヤの生態(?)について詳しく書かれている。もう、尋常ではない。病的と言っても過言ではなかろう。中崎氏の漫画の「プッ」と笑ってしまうネタは、このようなシンプルをきわめた環境から創造されているのか。
まぁ、中崎氏ほど徹底した「もたない」生活は私には無理だし、そこまで「もたない」ことに憧れることもないのであるが、ともすれば無駄なものを持ちがちな私のような人間には、大きな刺激となる、面白い本であった。