「セッションの現場ですぐに使えるジャズ・スタンダード・コレクション」(菅野義孝・著)が発売開始となった。ジャズのセッションにおけるスタンダード曲集としては納浩一「ジャズ・スタンダード・バイブル」が定番であるが、そこに新たな一冊が投入された格好。
では何が新しいかというと、各スタンダード曲に対するアナライズが掲載されているところ。ここはキー〇〇に対する2-5-1だ、とか、キー〇〇に対するIIIbdimだ、とかが解説されているので、曲をおぼえたりアドリブをしたりするのには大いに役立つ。
基本的には、自分でアナライズをするが、じっくり考えた上で、どう解釈してよいか困った時に最後にこの本のアナライズを見る、というやり方をすれば、かなり頭に入ってくると思う。そして、プロのセッションホストなんかがよくやる、スタンダード曲をいきなり任意のキーで演奏するっていう技も、こういうアナライズをやっておくことでできるようになるのであろう。