最近、Amazonでやたらと安い値段のCDのBOXセットを見かける。たまたま車を運転しながらピエール・ブーレーズ指揮のマーラーの交響曲第9番を聴いてたら、なんかええなぁと感じたりしたので、全集を買ってみようと思い、バーンスタイン指揮ニューヨークフィルのBOXセット(「大地の歌」は収録されていない)を2600円程度で入手。
で、これもまた先日入手した講談社現代新書「マーラーの交響曲」(金聖響+玉木正之)も読んだりしながら、通勤時間にiPodで鑑賞中。
第1番から聴き始めて、繰り返して聴いたりしてるのでまだ第3番までしか到達していないのだが、マーラーの世界は本当に素晴らしく、しばらくはハマってしまいそうである。
第1番の第3楽章や第2番の第4楽章など、もうオペラか映画か、それらを上回るスケールのドラマを観ているかのような多彩な響き、緊張、官能、スリル、などが体験できる。ベートーベンという交響曲の絶対的な壁に挑み、そして乗り越えたのかどうかは定かではないがとにかく自らの世界を創ることに成功したマーラーの感動的な音楽。
第1番から順に、と思いつつ第9番はブーレーズ盤と比較するとどんな感じかと思って聴いてみたら、えらく響きが異なっており、これまた興味深い。個人的にはブーレーズ盤の方が好きであるが、何が違うのか、自分でもよくわからん。いろいろ考えながら、そしてまた繰り返し聴くのであるな。時間がいくらあっても、足りんぞ。