師匠Bob Sneider来日、感動の再会1

米国でジャズギターを師事していた師匠Bob Sneider氏が来日。感動的な再会を果たした。

Bob Sneiderは米国ニューヨーク州のUniversity of Rochesterの音楽学部であるEastman School of MusicのAssociate Professor。

私は仕事都合でNY州Rochesterに住んでいた時に、このEastman School of MusicのEastman Community Music School(当時はCommunity Education Divisionって呼んでたかも)でBob Sneiderにジャズギターのレッスンを受けていた。週1回くらいだったかな。

2004年に帰国してから、折に触れてはコミュニケーションを取っていたものの、19年間、直接会う機会がなかった。この数年は、Bobに何度か来日公演が計画されたものの、新型コロナのためキャンセルが続いており、今回、ようやく来日公演が実現したという次第。

今回の来日は、演奏は2回。いずれも群馬県で、1つは太田市民会館でEastman Alumni Big BandによるEastman School of Music Centennial Concert(Eastman Schoolの100周年記念)。もう1つは桐生市のJazz & Blues Bar Villageでのセプテットライヴ。1つ目のビッグバンドには行けず、桐生でのセプテットライヴを聴きに行くことにした。

なぜ群馬県で2つのライヴが組まれたのかというと、Eastman School of Music出身のミュージシャンTodd Lowery夫妻が群馬県の教育の中枢で仕事をされていることが背景らしい。

あまり旅行をしない人間なので、実は群馬県を訪れるのは初めて。新幹線で東京入りをしてから、テキトーに乗換え検索をして、特急やら何やらを乗り継いで桐生に到着。列車に乗っているときにBobからメッセージが入り、日光で観光しているとのこと。おっいいね。宿泊するホテルも目と鼻の先だと判明。

せっかく桐生に来たんだから、なんか面白い食べ物はないかと検索したら、「ひもかわ」なるうどんがあると判明したので、ライヴ前の晩飯としてそれを食べてみることにした。茄子南蛮のつけ汁につけて食べるやつを注文して、運ばれてきたひもかわは、なんともツヤツヤのいい感じの麺。さて、食べてみるとこれ、なかなかツルツルしており、箸で落とさずにつけ汁に運ぶにはそこそこの技術を要する。無事につけ汁につけて食べるひもかわは、見た目通りののど越しで、美味い。これはかなりハマるな、と思って食べ進める。思ったよりもボリュームがあって、熱かったつけ汁も後半はひもかわの冷たさもあってか少し冷めた感もあったが、これはイイ食べ物を発見した。

腹ごしらえをした後に、いよいよライヴ会場Villageに向かう。駅のすぐ近くで何とも良いロケーション。何やかんやで、途中の道端でセプテットメンバの家族と知り合って意気投合し一緒に会場へ。

Todd Lowery (tb)
Chris Persad (tp)
Francois Theberqe (as)
Bob Sneider (gt)
Chris Azzarra (pf)
Jeff Campbell (ba)
Yoshihito Etoh (dr)

ステージの真ん前、ど真ん中のテーブルに陣取った。よし!アルコールは抜きにしておこうと思い、ジンジャーエールを飲みながら開演を待つ。Toddがステージでセッティングを始めて、おっそろそろかと思っていたら、Bob師登場。19年ぶりの再会。ハグ。話したいことがたくさんありすぎて、演奏前なのにかまわずしゃべりまくってしまう。ベースのJeffが「Bobは変わってねぇか?」って聞くので「変わってない!」と笑って答える。

時間になり、開演。スタンダードやメンバのオリジナルを交えたすごいステージ。流石にEastman School出身メンバを中心としたセプテット、最高のスウィングとグルーヴ。Pat MartinoのCiscoではBob師がPat Martinoの話をしつつ私を紹介してくれたり。

休憩中も、ひたすら色々と話す。音楽のこと、機材のこと、お互いの家族のことなど。終演後は、なんか成り行きで打ち上げにまで参加させてもらった。いいのかなーって思ったけど、通訳としては役に立ったはず。とりあえずアメリカ人には珍しいだろうと思って注文した馬刺しは皆こわがって手を付けず、喜んで平らげてくれたのはFrancoisだけ。最後に割り勘しようって言ったらピアノのChrisが「horse sashimiの分は引いといてね(笑)」って言って一同大爆笑、これはこれで盛り上がった。しっかり馬刺しの写真は撮っていたようで、後でメールで送られてきた。写真撮るだけじゃなくて、食べなはれ!

その晩は一同でぞろぞろとホテルに移動して全員と挨拶してお別れ。Bob師とは翌朝に朝飯を一緒に食べようと約束。(後半に続く)

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