年始から、いきなり懐古

年始だから今年の計画などを宣言したりするかなぁ、とか思いつつ、懐古趣味な読書。「『FMステーション』とエアチェックの80年代 僕らの音楽青春記」(恩藏茂)。

今はジャズギター中心のサル君だが、趣味として音楽にアクセスし始めたのはFMステーションを読み始めた頃だったと思う。それまではフツーにテレビで歌謡曲を聴いたりするだけだったが、中学で同級生Gにこの雑誌を紹介されて買い始めたのだった。

隔週刊のこの雑誌を学校の帰りに買い、アーティスト(「アーティスト」っていう言葉も、この雑誌で知ったと思う)や新盤の記事などを隅々まで熟読し、FM番組表を細かく確認してエアチェック。綴込みのレーベルを利用してカセットをドレスアップ。そういうことに、どれほどの時間を投じたのか想像もつかないが、この雑誌を中心に、自分の音楽趣味と活動が広がっていったのだ。

この本は、そんなFMステーションの元編集長が当時の事情や裏話なんかを語るもので、「そうそう、そやった」みたいな感じの箇所もあったものの、知らない話の方が多かった。そもそもFM放送が始まった当時の話なんて、全然知らんかった。単にAMよりも高音質でステレオだ、程度に思っていたが、それを超えたステイタスだったらしい、FM放送っていうのは。

当時は「FM雑誌」っていうジャンルがあり、FMステーションの他に「FMレコパル」「週間FM」「FM fan」なんかがあり、「音楽雑誌は、なんで『FMなんちゃら』っていう名称なんやろ?」と疑問に思っていたが、もともとFM情報をまとめるという趣旨で生まれたメディアだったということを、この本で初めて知った。確かに上述の通りFM番組表にもめちゃくちゃお世話になったけど、私自身はFMステーションはFM放送だけでなく音楽の総合的な情報を入手するソースやと思ってたもんなぁ。

自分がいつごろにFMステーションを買うのをやめてしまったのか、憶えていない。休刊は1998年3月らしい。今でも鈴木英人のイラストを見ると、当時のあの空気の記憶がよみがえる。

年始からいきなり昔のことを思い出してしまったが、私がFMステーションを購読していた80年代っていうのは、作詞・作曲・編曲いずれも素晴らしくて本当に音楽のクオリティが高かったし、最近、世界的に再注目されている日本のシティポップっていうのもこの時代の音楽を含む。決して古くて忘れ去るようなものではないのだ。あらためて色々と聴き直してみよう。時間がなんぼあっても足りんぞ!

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