新年早々、市川雷蔵映画祭(1995)のチラシ。断捨離をしようと思いながら、なかなか捨てることができない性格の私、この正月ものんびりと本棚の整理をしていたら出てきたのだ。
映画はほとんど観ないけど時代劇は大好きサル君な私。上本町の小さな映画館で2ヶ月にわたって行われていたこの映画祭、チケット10枚セットを買ったらポスターがもらえるというからセット購入して、平日の晩にせっせと鑑賞しに行ったのだった。このチラシと同じ柄のポスターをもらったけど、デカいから、ジグソーパズル用か何かの額縁を買ってきて会社の独身寮の壁に飾ったのだった。
さて、このチラシで眠狂四郎を演じる市川雷蔵の姿。多人数を相手に立ち回るシーンに見えるし、どう見ても美しい。しかし、実は私は市川雷蔵の殺陣は好きではない。もっと端的にいうと、この人は殺陣は巧くないと思う。何が気に食わんのかというと、この人の殺陣は、太刀を振るというより「振られている」から。今の言葉でいうと体幹がグラつき過ぎなのだ。だからチャンバラシーンにも重量感がないし、太刀を空振りしたらそのまま体が流れて行ってしまう。
殺陣以外のシーン、例えば眠狂四郎が普通に歩く時なども、体の動きに無駄が多すぎて、隙だらけに見えてしまう。映像ではそういうアクションが求められるのか?いずれにしても、違和感が拭えない。