耳と感性でギターが弾ける本

ギター・マガジン 耳と感性でギターが弾ける本 (CD付き)

トモ藤田氏の書籍で、特に人気があるらしい。遅ればせながら、読んでみた。

まず、タイトルがよろしいですな。ギタリストが陥りがちな、指盤上の図形をなぞって音を出し、なんとなく時間を埋め尽くしてしまう演奏をNGとし、耳と感性でギターを弾くための考え方が紹介されている。特に、音楽を「身体に入れる」という考え方は、普段なんとなく意識していたような気もするが、あらためて本書で強調され、その重要性を再確認できた。また、トライアドを徹底的にトレーニングするというのも、シンプルで取組みやすいものだ。私はクラシックギターを十年以上やってからジャズを始めたクチなので、どうしても指盤上の各ポジションを絶対的な音で把握してしまう癖があり、各ポジションの関係を「音程」で見ることを怠りがちである。今更ながらであるが、あらためてトライアドから再確認しておこう。

それから、本書では「音楽の聴き方」にも触れられている。聴く音楽をBGM化してしまわないこと、楽器別に集中して聴くこと、など重要な考え方だと思う。私も最近、いろんな人々から影響を受けて、ダラダラとCDを増やして聞きまくることはやめている。聴くときは、ちゃんと聴く!べきなのだな。

目標設定や練習時間のとり方など、非常にためになるアドバイスもあり、これまた良書であった。

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