高槻ジャズストリートで大西順子トリオ

高槻ジャズストリートに行ってみた。実は、関西に住んでいながら、この高槻ジャズに行くのはこれが初めて。今年は、公式サイトを見てたら大西順子の名前が出ていたので、「これは、行かなあかんやろ!」ってことになった次第。

JR高槻駅と阪急高槻市駅の周辺の50以上の会場で並行して繰り広げられるジャズフェスティバル。ジャズフェスは、完全なリスナーとして歩き回るのは久々だが、やっぱりこの雰囲気は、とても楽しい。昼間っから、そこらじゅうでビール飲んでる人がいるし、肉を焼くいい匂いが漂ってくる。

さて、昼間の演奏を少し聴いたり、近所の居酒屋で飲み食いをしたりしてから、会場の高槻芸術劇場へ。前のステージの演奏の最後の方でホールに入り、座席を確保。

大西順子を生で聴くのは、これが初めて。この人のアルバムは、1998年頃に「Play, Piano, Play」を手に入れて聴きまくったり、これ以外にも数枚のアルバムを持っていたり、図書館でビデオを借りて見たこともあった。しばらく表舞台から姿を消した後、復帰するも、数年で引退宣言をしてしまい、結局、生で聴く機会を逸してしまっていた。

それがなんと、この高槻ジャズで、しかも無料で聴けるって、どういうこっちゃ!ということになったのだが、とにかく、ライヴが始まった。

何とも地味な感じでステージに登場、そのまま椅子に座ってメンバと言葉を交わした後、マイクを握って聴衆に向かい、「あ、どうも大西です」。隣の大西さんが回覧板持ってきたような挨拶だな。司会者が紹介した新アルバムのタイトルか何かが間違ってたとのことで、訂正の紹介。そして演奏開始。

一曲目、How High The Moon。途中から、「これは、よく聴いたフレーズだ」と思い当たること多数。大西節というのだろうか、手癖というのだろうか。そして、最後にテーマに戻る(戻るというか、最初にテーマ弾いてない)時の大興奮!このアレンジも、この「Play, Piano, Play」と同じだ。でも、興奮してしまうのだ。今まで、アルバムを聴きながら「Yeah!」と拍手していた部分を、遂に生で拍手できた次第。
プレイ・ピアノ・プレイ

一曲目の後、大西順子、何か話し始めたが、鳴り止まぬ拍手に苦笑、「やっぱり大阪はすごいですね」。メンバー(山田玲(dr)、米木康志(ba))紹介の後、新アルバム「Tea Times」からTea Time No.1とNo.2など。

パワフルなタッチ、シャープなサウンドは、まさに大西順子そのものだ。後ろの方の席についたのだが、それでもはっきりと指の動きがよく見える。本人曰く、これは正しい奏法により、手にうまく筋力がついており、指が独立して大きく動くことができるようになったためらしい。うーん、素晴らしい。単に力任せに鍵盤を叩いているのではないのだ。実際、ピアノのサウンドが説得力を持って我々の耳に入ってくるのだから、表現と技術がきっちりと対応しているわけだ。

スケジュール通りの21:00きっかりに演奏を終えるあたり、これまた硬派なプロの仕事だ。

これから、ますます活動を活発化されることに期待。

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