この季節に必ず聴くやつ

もうホンマにベタなんやけど、この季節は、これを聴かなアカン。聴かずに冬を迎えるわけにはいかん。別に秋のCDってわけでもないから年中聴けばいいのだが、とにかく秋に聴くのがいいのである。

初めてこれを聴いたのは、ジャズを聴き始めて間もない頃で、バスの中だったのを憶えている。会社からの帰りのバスの中で、イヤフォンで聴きながら、「枯葉」のイントロの後、マイルスがテーマを吹き始める瞬間の空気に、一瞬にしてシビれてしまったのをはっきりと憶えている。

その後、米国Rochesterで生活した時も、このCDを聴きまくっていたから、今でもこのCDを聴くと、かの地の秋を思い出す。

「枯葉」におけるMilesの存在感も凄いが、Hank Jonesのピアノも最高にイイ。基本的にHank Jones大好きな私ではあるが、この曲とアレンジがここまでの世界をつくり上げることができているのは、やはりHank Jonesのシンプルかつ味のあるピアノサウンドによるところが大きいと思う。みたいなことを考えながら毎年、秋はこれを聴いている(だから年中聴けって)。

あとは、秋はこれも聴くことになっている。上のSomethin’ Elseはまぁ「枯葉」が有名だから秋に聴くのはベタな感じだが、このKathleen Battle at Carnegie Hallを秋に聴くのはもう完全に私的な話。といっても、単に学生時代のある年の秋にこのアルバムを下宿でよく聴いていたというだけの話。

以上2枚、いずれも完全にミーハーというか、あらためて書くのもなんか恥ずかしいくらいのアルバムだが、あえて書いてみた。

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