ジャズの専門店ミムラ 閉店セール

大阪のジャズCD・レコード専門店として知られるミムラの店主・三村晃夫氏が7月に急逝された。ジャズ界、特に関西のリスナーやプレーヤーにはショッキングなニュースであった。そのミムラの閉店セールが行われたので、会社帰りに行った。

格安の値段がつけられている。ええんかいな~と思いながらも、ありがたく数枚を購入することとなった。

店内では、コルトレーン研究で世界的に有名なあの藤岡靖洋氏も接客を手伝っておられた。

The Complete Paul Desmond RCA Victor Recordings featuring Jim Hallという、ちょっと豪華なつくりのBOXセット(5枚組)があったので、「これいくらでしょう?」とレジの三村氏の奥様と思われる方に尋ねたら、隣にいた藤岡氏が、「うーん、5枚か。ほな、これくらいでどない?高すぎる?」と価格を提示されたので、その値段で買うことに。「1枚あたり、○○円くらいになるし、お得ですわな」と藤岡氏。5枚のうち、2枚は既に持ってるんやけど、それでもお得な値段だ。

Wes Montgomeryの”Straight, No Chaser”。これ、なんか珍しいのではないか。よし、購入。

John Coltraneの名盤かつ問題作”Ascension”。いずれは聴かねばならぬものだと思っていたしなぁ。新品同様なのに破格値。よし、購入。

小島のり子(fl)の最新作”Songs for My Sake”。師匠の田口悌治(g)氏も参加のアルバムだし、こんなに安く入手するのは気がひけるが、購入。

実は、最近1年ほどは、あまりCDを購入しないように気をつけていた。正確にいうと、ちゃんと聴けるペースでしか購入しないようにしていた。もともと、手当たり次第にCDを購入し、あまりじっくり聴きこまないうちにまた新しいものを買い・・・という癖(ビョーキ)があったのだが、手持ちのCDをじっくり聴くことに考え方をシフトしたのだ。しかし、このような魅力的な閉店セールは、私がおさえこんでいるビョーキを刺激してしまう。「そんなに買って、ホンマに聴けるのか?そのCDに、何を求めている?買う必要あるんか?」「いや、だって、お買い得やし、今買っとかなあかんやろ」と葛藤。

結局は、我慢して上記4セット(8枚)のみを購入ということになった。恐ろしく安かったので、自分を許すとしよう。そして、大阪でジャズCDをこつこつと販売してこられた三村氏のご冥福を心よりお祈りします。購入させていただいたCDは、じっくりと聴かせていただきます。

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