Gene Bertoncini がすごい

最近、久々にGene BertonciniのCDを聴いてみて、今更ながらすごいなーと感激。

2003年にRochesterのEastman School of MusicのKilbourn Hallでこの人のソロライヴを聴いたのだが、実はその時にはあまり感動しなかった。自分自身が元々クラシックギターを弾いていたこともありジャズギタリストの完全ソロ(Joe Passとか)にはずっと違和感を抱いていたし、ちょうどBertonciniのライヴの前日に同じ会場でクラシックのRaphaella Smitsのギターリサイタルがあり、そっちで感動してしまっていたというのもあって、どうもBertonciniの演奏には感動できなかったのだ。そのライヴの翌日だったか、Little Theater Cafeにぶらっと立ち寄ったらBertonciniが演奏していて「リクエストある?”I Love You”?よしわかった」みたいに客と会話しながらサロンコンサート的に演奏していたが、あまり演奏を聴かずに退散したような気がする。あーもったいなっ。

今頃になってBertonciniの歌心やグルーヴにしびれているのだが、この人は決してテクニカルな感じではなく、むしろ不器用な印象すらある。それでも生み出されるこの素晴らしい音楽は一体何なのか。ずっと聴いていたい音楽とは、こういうもののことを言うんだろう。ちなみに、この人の右手のフォームは、クラシックギターの巨匠Julian Breamと同じアングル。これも今頃になってYoutubeを見ていて気づいたこと。

実はBertonciniのスタンダード曲アレンジ譜を5年前に入手して少し触ってみたりしたのだが、ずっと放置していた。また弾いてみよっかな。

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