Jazz Guitar Magazine Vol.4

Guitar Magazine Vol.4。この5月に入手し、少し眺めたまま放置してたけど、ようやくちゃんと読んだ。シンコーミュージックのJazz Guitar Bookはさすがにネタ切れなのか、動きを止めてしまったかのように見えるが、こちらJazz Guitar Magazineは(まだVol.4だからか)充実の内容で頑張ってはりますな。

まず、インタビューが充実。小沼ようすけ、Pat Metheny、Kurt Rosenwinkel、Lionel Loueke、Pedro Martins、Pasquale Grasso、浅利史花。Pat MethenyとKurt Rosenwinkelあたりは時々インタビュー記事を見かける気がするが、その他はインタビューを見ることがなく、いずれも興味深く読める内容ばかり。Vic Jurisの追悼記事っていうのも、こういうムックならではで貴重。

今号の特集は「ソロ・ギター」。私はあまりソロギターの演奏を聴くのは好きではないので、こういう特集は真面目に読まないのだが、なんか今号はちゃんと読んでしまった。読んでいるうちに、聴きたくなってしまうのだから、こういう記事のライターの力ってすごいんやな。

王道のJoe Passが正面から解説されていて、あらためて興味深く思い、久々にVirtuosoを聴いてみた。聴いてみると、新たな発見がある!かと思ったらそれほどでもなかったのだが(笑)、やはりJoe Passのタイム感やグルーヴはいつ聴いてもすごい。

ソロギター特集のうち、Pasquale Grassoの解説は、なかなか他のメディアでは見かけない貴重なもの。あの強烈なストレッチによるヴォイシングなんかも解説されており、興味深い。この人のソロギターは好きだし、もっといろいろ聴いてみよっと。

巻末のTed GreeneのJust Friendsの譜面を見ながら聴いてみた。Ted Greeneって、教則本は見たことあるものの演奏ってほぼ初めて聴いたと思うのだが、これまた素晴らしくて開いた口が塞がらん。グルーヴすごい。

Jazz Guitar Magazine Vol.4、全部を読み終えるには時間がかかるが、やはり充実の一冊。CDも付属しているし、コストパフォーマンスめっちゃよろしいでんな。

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