もうずっと前に入手したCDであるが、最近、何度か繰り返し聴いた。ギタートリオというフォーマットであり、ギターサウンドを満喫できるし、内容も充実している。
これを聴いて感心してしまうのは、Jesse van Rullerの音色の美しさ。ギターがいいのか、アンプがいいのか、テクニックがいいのか、うーん、やっぱりテクニックなんだろう。何といってもピッキングが素晴らしい。16分音符のレガートなフレーズは、美しく粒が揃って磨き上げられた音が生命をもった川のように流れてきて、グッと胸に迫ってくる。これは、ハマってしまう。
曲目も、とても魅力的だ。心地よいテンポのスタンダート、ビ・バップ中心。
ヨーロッパのプレイヤーならではの空気感、ややジャズ本来の土臭さは薄いのかもしれないが、素晴らしいリズム・ハーモニー・メロディーを聴かせる名盤だ。