師匠・竹田一彦氏の新作。遂にギタートリオによる作品。前作までと同様、スタンダードが中心。
Amazonで予約してたけど、手元に届いたのは発売日よりだいぶ遅かった。ま、ええか。いや、良くない。こんなすごい名盤、一日でも遅れて聴き始めるのは大きな機会損失だからだ!
とにかく素晴らしい。暖かいのに決して甘ったるくない音色、明快で色気のあるフレーズ、驚くほどカラフルでお洒落なコード、そしてリスナーに与えるグルーヴ。ジャズギターの一つの理想だ。一曲目I Thought about Youから最後のSt.Louis Bluesまで、この心地よいサウンドに酔いながら、あっという間に聴いてしまう。
今年77という年齢を全く感じさせないこの名演、本当に世界に誇る巨匠。これまでのアルバムの演奏をいくつか聴いていると、なんか、今も進化し続けられているようにすら感じる。それくらいに、この最新盤は素晴らしい。
この珠玉の一枚を聴かずにジャズギターを語ることなんて、想像できない。