娘が買った本。意外にも、アニメサザエさん初の公式本だそうな。
いつも気になっていた、磯野家の間取りが紹介されていて、すっきりした(笑)。あと、磯野家のお茶の間で、家族の座る位置クイズとか、日頃、わりと注意せずに見ていることを思い知らされた。
今晩のサザエさんは、ちょっと違った視点で観ることができた。だからどうということはないのだが(笑)。
Practice, practice, practice!
「セッションの現場ですぐに使えるジャズ・スタンダード・コレクション」(菅野義孝・著)が発売開始となった。ジャズのセッションにおけるスタンダード曲集としては納浩一「ジャズ・スタンダード・バイブル」が定番であるが、そこに新たな一冊が投入された格好。
では何が新しいかというと、各スタンダード曲に対するアナライズが掲載されているところ。ここはキー〇〇に対する2-5-1だ、とか、キー〇〇に対するIIIbdimだ、とかが解説されているので、曲をおぼえたりアドリブをしたりするのには大いに役立つ。
基本的には、自分でアナライズをするが、じっくり考えた上で、どう解釈してよいか困った時に最後にこの本のアナライズを見る、というやり方をすれば、かなり頭に入ってくると思う。そして、プロのセッションホストなんかがよくやる、スタンダード曲をいきなり任意のキーで演奏するっていう技も、こういうアナライズをやっておくことでできるようになるのであろう。
菅野義孝師匠の最新アルバムの発売記念ツアー、2014年2月26日、京都は祇園のpick upにて。CDではベース粟谷巧とのデュオだが、このライブではベースは荒玉哲郎。
このCD、ギター+ベースという小編成ながら、ものすごく雄弁でスウィングしまくり、心地よいサウンドを生み出しているので、今回のライブも非常に楽しみにしながら会場に向かった。
会場のpick upに入ったら、やはり滋賀から菅野師匠の生徒Tさんが既にカウンターのステージかぶりつきの位置を陣取っている。菅野師匠もこちらに気付かれて、挨拶などをしてカウンターのTさんの隣に座ってビールを注文。
ライブは酒バラに始まり、Wave~Take Five、Alone Togetherなどなど、いつものようにスタンダード中心。ギターはオールドの175でぬくもりと輝きを両立させる素晴らしいサウンドを奏でる。ベースはこれまた150年前の楽器とのことで、生音で演奏。安定したサウンドで朗々と歌う。ベースソロも目を見張るテクニックで華麗にキメる。
ギター+ベースといえば、Jim Hall & Ron CarterのAlone Togetherがすぐに思い浮かぶし、私としては一つの理想形なのだが、今回のデュオ(あるいは粟谷巧とのCD)はこの名盤とは全く異なる方向性で、これまた一つの理想的な演奏を聴かせる。Jim Hall & Ron Carterが水墨画だとすると、菅野デュオは明るくカラフルな絵画を彷彿させる。どちらのデュオも限りなく雄弁だ。
会場が少し寒かったので、焼酎のお湯割りを飲んだら、逆に暑くなってきた。2ndステージも楽しんでるうちに、わりと遅い時間になったので、終了後は挨拶だけして、会場を後にした。久しぶりにこの界隈に来たのだが、あまりゆっくりできずに家路を急いだ。
今年もありがたいことにびわこジャズフェスティバル出演が決まり、ぼちぼち曲も決めようとしていたら、当然ながらバラードは一曲は入れようということになり、You Don’t Know What Love Isを演奏することになりそう。で、手持ちのCDなどの音源に合わせてコード進行をさらってみたり自分なりにアナライズしたりしたのはいいものの、やっぱりバラードのソロは難しい。他のフェスティバルでMistyなんかは演ったりしたけど、どうしてたんやろ、自分でもよくわからん。
困った時にはこれ。Body and Soulの章で非常に参考になるアドリブが紹介されている。やはりシンプルなアイデアながら、バラードの空気にうまく合わせれば綺麗にサウンドする。やっていることは普通の4 beat swingと同じ発想だから、わかりやすい。よしっ、これを参考に、練習。
Body and SoulとYou Don’t Know What Love Isが収録されているNight and The City。Kenny Barronの研ぎ澄まされたピアノとCharlie Hadenの落ち着いたベース、極上のデュオ。二人とも、決して弾きすぎることがないのになぜか雄弁。こういうジャズを演奏できるように、なりたいな。・・・しかし、内容がこんなに充実しているのに、このジャケットは残念すぎるな。
最近、Amazonでやたらと安い値段のCDのBOXセットを見かける。たまたま車を運転しながらピエール・ブーレーズ指揮のマーラーの交響曲第9番を聴いてたら、なんかええなぁと感じたりしたので、全集を買ってみようと思い、バーンスタイン指揮ニューヨークフィルのBOXセット(「大地の歌」は収録されていない)を2600円程度で入手。
で、これもまた先日入手した講談社現代新書「マーラーの交響曲」(金聖響+玉木正之)も読んだりしながら、通勤時間にiPodで鑑賞中。
第1番から聴き始めて、繰り返して聴いたりしてるのでまだ第3番までしか到達していないのだが、マーラーの世界は本当に素晴らしく、しばらくはハマってしまいそうである。
第1番の第3楽章や第2番の第4楽章など、もうオペラか映画か、それらを上回るスケールのドラマを観ているかのような多彩な響き、緊張、官能、スリル、などが体験できる。ベートーベンという交響曲の絶対的な壁に挑み、そして乗り越えたのかどうかは定かではないがとにかく自らの世界を創ることに成功したマーラーの感動的な音楽。
第1番から順に、と思いつつ第9番はブーレーズ盤と比較するとどんな感じかと思って聴いてみたら、えらく響きが異なっており、これまた興味深い。個人的にはブーレーズ盤の方が好きであるが、何が違うのか、自分でもよくわからん。いろいろ考えながら、そしてまた繰り返し聴くのであるな。時間がいくらあっても、足りんぞ。
日経新聞の「私の履歴書」、1月は指揮者・小澤征爾であった。毎日楽しみにして読んだが、昨日で終わり。食道がんとの闘病生活から復帰した小澤氏、これからの活躍にも期待したい。
学生時代(って、もう20年前か)に読んだ「ボクの音楽武者修行」、当然ながら最近のことは書かれていないが、小澤氏のキャリアの前半が書かれていて、面白かった。スクーターを調達し、ギターをかついで船でパリに向かい、コンクールで優勝して、カラヤンやらバーンスタインやらに師事して・・・と、素人には羨ましいエキサイティングな話が盛りだくさん。でも、この本、処分してしまったみたいで手元にはもう、ない。
この「音楽」(すごいタイトルやな)も、20年くらい前に読んだのよね。残念ながら、内容はあまりおぼえていない。というか、全然おぼえてない。学生時代、武満徹のギター曲を演奏したりしてて、その時に読んだという記憶がある。ただ、この本も、手元には残ってない。
あと、今までに録り溜めた小澤氏関連のテレビ番組、なかなか観ることができず、ひたすら溜まる一方。どうしたものか。
浦久俊彦「フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか」を読んだ。正月休みにぶらっと書店に行って面白そうだと思って買ったものだが、なぜ面白そうだと思ったのかは、忘れた(笑)。最近、物忘れがひどくて自分でも心配だ。ま、それはいいとして(よくない)。
この本は、フランツ・リストが女たちを失神させた秘密を分析した本ではない。キャッチーな書名を決めたのは著者なのか出版社なのかわからんが、女たちが失神したメカニズムについて直接的に解説された箇所は少ない(一応、分析されてはいるが、本書の中心テーマとしては扱われていない)。基本的には、この本はリストの生い立ちから晩年に至るまでの生き様を綴った、伝記のようなものである。
これまで、リストには、天才・鬼才といったイメージを抱いていたのだが、この本で描かれているリストは、史上最強のピアニストでありながらも、心優しく包容力にあふれた人物である。本書ではそれを印象づける様々なエピソードが紹介されている。ショパンとの交流も、あたたかな友情によるものであったと考えられる。
結局、ピアノが巧いだけではなく、心優しい人物であったリストが、女たちを失神させるほどの魅力を放っていたということなのではないかと感じる。
日本ではショパンに比べて、評伝が少ないリストであるが、そのリストについて多くの情報を与えてくれる本であった。
正月に、ぶらっと本屋に行ってぶらぶらと立ち読みして、結局、新書を3冊買った。最近、いろんな理由があり、本をあまり読まなくなっていたのだが、やっぱり書店でいろいろ見ていると、様々なものに興味がわいてくるもんだ。この「白鵬のメンタル」以外には「フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか」と「色彩がわかれば絵画がわかる」を買ったのだが、なんか自分の興味の対象に統一性はないみたいだ(笑)。ただし、最近、ビジネス書は全く興味がなくなり、買わなくなったな。
さて、この「白鵬のメンタル」、まあまあ面白かった。現在の大相撲界で最強の力士である横綱白鵬の強さの秘密は何なのか、について、白鵬のトレーナーである内藤堅志氏が分析したもの。論点がわりとシンプルなので、わかりやすい。大きなテーマである「『流れ』の構造化」が、自分にとって新しいテーマでありながら、ごく自然に理解できるものであった。特に重要視されている「感覚を言語化する」という観点に基づいて説明されているからだろう。白鵬という力士の強さが、いかにしなやかに生み出され、維持されているのかが理解できた気がする。
あとは、「運」と「流れの関係についても述べられており、これもまた納得。言い古されたことかもしれないが、運だけが良い人など、いない。
本書で述べられているいくつかのポイントは、David RussellのTips for guitaristsに共通している。”Always be ready”や”To play or not to play”などは、まさに本書での「運」の話や「自分の武器を知っている、うまくやれる時の感覚を自覚している」に通じるものである。やはり達人が考えていることには共通点があるようだ。そして、それらは一般人である我々の生活にも、すぐに応用できるものだと思う。
12月あたりに、iPodに入れていたPat Methenyをたまたま聴いてみて、なんか久しぶりにハマってしまい、ヘビーローテーションで聴いている。特にこのTrio -> Liveは、ものすごいハイテンションで信じられないようなインプロヴィゼーションを聴かせる感動的なアルバム。10年以上前に入手し、以来、繰り返し聴いてきたものだ。2枚組だが、サウンド的にはDisc1の方が好みだ。
耳コピーもめんどくさいなと思っていたら(それがダメなんだが)、本棚に保管していたJazz Guitar BookのPat Metheny特集にこのアルバムのAll the Things You Areのコピー譜が載っていた。よっしゃ!・・・しかし、弾いてみても、なんか、全然雰囲気が出ない。やはり、Patのノリで弾かないと、音符だけを追いかけて猿真似してもダメなのであるなぁ。当然か。
最近のアルバムは持っていないけど、なんか新しいのも聴きたくなってきたなぁ。