2014年ジャズ目標

毎年恒例の、今年のジャズ活動の目標。

・ジャズフェスティバル出演
 昨年出演したびわこジャズフェスティバル大津ジャズフェスティバルに加え、できればあと1つか2つ、出演したいところ。当然ながら、演奏のレベルアップが必要。

・レパートリー拡充
 スタンダートやビバップ曲を中心に、レパートリーを増やす。セッションに行って、そこそこの曲なら何でもこなせるというレベルを目指す。それって何曲くらいおさえておけばいいのだろうか?「ジャズ・スタンダード・バイブル」の曲のうち、一般的に「特によく演奏される」とされる曲をピックアップし、そのうち自分が演奏したことがないものを数えたら約20曲。これらのうち、今年のうちに具体的にどの曲を演奏するのか、決めよう。

・アドリブ
 昨年、目標に設定して全く達成しなかった(恥)、「1週間に1フレーズ」をちゃんとやる。教則本や雑誌、CDなど、なるべく様々なソースからフレーズをコピる。
 シングルノート一辺倒にならないよう、コードソロ(って呼ぶんやろか?)も練習する。ソースは、「続・目からウロコ」やJim Hallコピー譜など。

・コンピング
 ネタを増やす。ハーモナイズドベースラインも練習。ソースは「続・目からウロコ」など。

・any key
 昨年に開始した、スタンダード曲などを即座にどんなキーでも演奏できるようにする練習。

昨年も感じたことだが、計画通りに間違いなく実行できる「仕組み」が必要。しかし、これがなかなか難しい。もうちょっと考えよう。

2013年振り返り

毎年のように、この一年のジャズギター活動を振り返ってみる。

今年は、ジャズフェスティバルに出演したことが自分にとって節目となった。これを通じて他の楽器の仲間と知り合うことができたし、セッションで演奏するのとは異なり、曲がりなりにもきっちりと演奏を仕上げるようにもなった。

さて、いつも通り、年初に設定した目標に沿って、達成度を評価する。

「毎日30分の練習。朝あるいは晩に実施」
 短時間でも、毎日練習するようにという目標を設定したのだが、記録を見てみると、少しでも練習をした日は、一年のうち半分くらいしかない。早起きをすれば朝に練習できるはずなのだから、単なるズボラだ。反省。

「ダラダラと棒弾きにならないよう、注意。すべてのフレーズを、ちゃんと歌うように」
 スタジオでの練習やフェスティバル本番の録音を聴くと、以前よりは棒弾き度が減っているようには感じる。以前は、指盤上のコードトーンを追って弾いていたが、最近は頭の中で鳴った音を弾くようにしているからか。

「フェスティバル出演」
 4月のびわこジャズフェスティバル、10月の大津ジャズフェスティバルに出演。びわこフェスはベース+ピアノと、大津フェスはベースと、それぞれ共演。小さなミスはいくつかやらかしたが、今後のステップにはなった。ただし、エントリして落とされたフェスティバルもあった。これは反省というか、レベルが達していなかったという評価であろう。

「レパートリー(増やす)」
 フェスティバル出演の時に、初めての曲をいくつか演奏したが、それ以外には新曲を練習することができなかった。だから、レパートリーはあまり増えなかった。

「アドリブ フレーズのコピー(1週間に1フレーズ。)」
 全然できていない。反省。

「コンピング ハーモナイズドベースラインも身につける。UndercurrentのJim HallのMy Funny Valentineのコンピングのコピー」
 ハーモナイズドベースラインの練習は開始したものの、現時点では全く使い物にならないレベル。Jim Hallのコピーも着手できていない。Jim Hall亡くなってしまったし。反省。

「イントロ、エンディング」
 フェスティバルで演奏する曲については、イントロやエンディングをそれぞれ仕込んだが、どんな曲でもさっと対応できるようにしたいという目標には遠いレベル。これも反省。

「のんびりやっていては、上達しない!」
 って気合だけは入れていたつもりだったが、ふたを開けてみれば、上記の通り、目標のうち多くが未達成、というか未着手。

・・・うーん、今年はフェスティバルに出演して、ある種の達成感を得たため、いい気になっていたのかもしれない。振り返ってみれば、具体的な上達があまりない。「去年の自分に比べて、何が変わったか?」と自問しても、明確な答えがない。これではダメだ。

来年からは、目標に対する達成を自分で明確に測定し、必要に応じて軌道修正できるような仕組みが必要かもしれない。

Jim Hall逝去

尊敬するJim Hallが、12月10日に自宅で亡くなった。

Jim Hall, Jazz Guitarist, Dies at 83

享年83。最近の映像では、さすがに指の動きに衰えが感じられてはいたが、それでも現役のトップクラスのプレイヤーだっただけに、ショックだ。来年1月にはRon Carterとの来日公演も予定されていたし。

Jim Hallのライブには行ったことがないが、CDは聴きまくってきた。これからも聴き続けるだろう。好きなアルバムは、まぁ月並みだが次の通り。ジャズギターを弾く人間なら、これら全て必携の教科書だと思う。

Undercurrent

Bill Evansとのデュオの傑作”Undercurrent”。これはもう、他に類を見ない美の頂点。ピアノ+ギターというデュオはたまにあるが、この境地にまで至ったものはないと思う。

アランフェス協奏曲

“Concierto”、いわゆるアランフェス協奏曲。Rodrigoの名曲を題材に、Jim Hallがそのユニークなスタイルを披露する。独特な「間」やリズムを聴かせつつ、落ち着いた大人のサウンドを展開。

Alone Together

Ron Carterとのデュオの傑作”Alone Together”。これも、ベース+ギターというデュオの頂点に立つ作品だ。シンプルで地味な編成なのに、これほどまでに広がりを創り出すJim Hallのギター。驚きだ。

ついに生で見ることができなかったJim Hallだが、ジャズギターに対する考え方は、これらのCDから多く学んだ。聴けば聴くほど、発見がある。

ご冥福を祈ります。

ベース+ツインギターセッション

ベース川村さんとの練習、今回は川村さんの紹介でギターNさんも一緒にすることになった。

名神の草津付近が事故渋滞だったので、少し遅れてスタジオに着いた。既に2人はセッティング済みで、ちょうどステラが始まるところだった。2人が演奏している間に私もセッティング。

まずはブルースってことで、Straight, No Chaser。あとは、酒バラ、黒いオルフェ、On Green Dolphine Street、My One and Only Love、Just Friends、Fly Me to the Moon、枯葉、最後にNさんのオリジナルブルース in Bb。他にも何かやったかな。My One and Only Loveは全く初めて演奏したが、とりあえずソロも含めて、何とかなった。というか、わりと楽しんで弾くことができた感じ。しかしちょっと演奏してないと、スタンダードのコード進行って忘れてしまうもんである。いかんなぁ。

と言いつつ、とても楽しいセッションであった。帰りはNさんを途中の駅まで車でお送りして、いろいろ話すことができた。このところ、全くギターに触ることができてなかったのであるが、いやそれだけに、とても楽しい時間を過ごすことができた。よしっ、また練習する!

ヒヨコ舎「本棚」

本棚

本が好きなので、他人がどんな本を読んでいるのか、いつも気になる。「読書が趣味です」という人と会うと、「どんな本、読んでますか」と問い詰めてしまう。

そういうこともあって、また、他人の思考を覗き見たいということもあって、図書館でこの本を借りてきて読んだ。作家や漫画家やその他いろんな人の本棚と、蔵書に対する思いがインタビューに基づいて簡潔に書かれている。もちろん、本棚の写真もいろいろ掲載されている。

人によって蔵書に関する考え方とかポリシーは異なるが、やはり皆、本が好きなのだなぁ。

Jesse van Ruller “Live at Murphy’s Law”

マーフィーズ・ロウ
もうずっと前に入手したCDであるが、最近、何度か繰り返し聴いた。ギタートリオというフォーマットであり、ギターサウンドを満喫できるし、内容も充実している。

これを聴いて感心してしまうのは、Jesse van Rullerの音色の美しさ。ギターがいいのか、アンプがいいのか、テクニックがいいのか、うーん、やっぱりテクニックなんだろう。何といってもピッキングが素晴らしい。16分音符のレガートなフレーズは、美しく粒が揃って磨き上げられた音が生命をもった川のように流れてきて、グッと胸に迫ってくる。これは、ハマってしまう。

曲目も、とても魅力的だ。心地よいテンポのスタンダート、ビ・バップ中心。

ヨーロッパのプレイヤーならではの空気感、ややジャズ本来の土臭さは薄いのかもしれないが、素晴らしいリズム・ハーモニー・メロディーを聴かせる名盤だ。

続 目からウロコのジャズ・ギター

続・目からウロコのジャズ・ギター[実践編](DVD付) (jazz guitar book Presents)
最近、また夜な夜な「続 目からウロコのジャズ・ギター」を練習。やはり、この本は噛めば噛むほど味わえる。実際のところ、ずっと「酒バラ」ばかり練習していて他の曲に進めないのであるが、コードソロにしろアドリブにしろコンピングにしろ、いいサンプルがたくさん提示されていて、いろいろ練習しているうちに夜が更けてゆく。で、翌日も酒バラ練習。というのを繰り返しつつ、やはり実力がついているという実感も確かである。これから一年間(なんと中途半端な)無人島に行く、としたらこの本を持っていく。この本を卒業できるのは、いつなんだろうか?

「超」整理手帳2014

来年の手帳を調達する季節になった。今年もやはり、「超」整理手帳をネット注文した。この「超」整理手帳、断続的に使っているが、今の私の考えでは、使い勝手においてこれを超える手帳はない。

「超」整理手帳×SHOT NOTE2014 使い方が広がる「超」活用ガイドブック付き

大きいシステム手帳も、あらゆる情報をしっかり管理するならばよいのだが、私にとってはサイズが問題。本格的なシステム手帳を毎日鞄に入れて携帯するのは、何か無駄なものを持ち歩いている感が伴う。小さいサイズの伝統的な手帳は、小さすぎて、単なるスケジュール管理だけにとどまるし、年ごとにアドレス帳などを更新するのが容易ではない。

その点、この「超」整理手帳は絶妙なバランスだ。横幅はワイシャツやスーツの内ポケットに入るサイズ。実際にポケットに入れる機会はないのだが、このサイズは手で持つのにちょうど良い。

縦方向にはやや長いが、私にとっては、それが問題になることは、一切ない。むしろ、私がこの手帳の最大の長所だと思っているのが、この縦方向のサイズ。A4サイズの紙を折りたたんでサクッと収納できる。必要十分な情報を簡単に携帯できる。

この手帳、職場でも自宅でも常に自分の机の上に置いて開いている。この手帳の特徴として真っ先に挙げられる「長期的なスケジュールを鳥瞰できる蛇腹シート」は、実はあまり活用できてない(あまり大きく広げて眺めない)のだが、それを無視しても、これは自分にとってベストフィットする手帳である。あまり丁寧に扱わないので、しっかりした革カバーは持っていない。今年もスケジュールシートのみを注文した。

「超」整理手帳 スケジュール・シート スタンダード2014

第5回大津ジャズフェスティバル出演

Ojf2013第5回大津ジャズフェスティバルに出演させていただいた。フェスティバルの2日目、会場は大津のジャズ中心地、マイルストーンさん。コーヒーも、食事も、美味しい店なのだ!

今回は、ベース川村さんとのデュオ。ベース&ギターというのは、やはりプレッシャーを感じる編成ではあるが、練習してみると、とても気持ちいいフォーマットだ。

前日から、ベースを我が家で預かったりなんかして、盛り上がる。当日、会場までの道を車で先導していたはずの私が道を間違えて、川村さんに迷惑をかけてしまった。何とか会場に到着し、楽器や機材を搬入。一組目が音響のチェックをされていたが、なんやかんやで協力いただき、車をコインパーキングに運ぶ。

一組目を聴きながら、川村さんとうちの家族とでサンドイッチ&コーヒー。ちょっとストロングなコーヒーが、ジャズにはぴったりだ。この時点で既にマイルストーンはお客さんで満員。かぶりつきの特等席で楽しんで聴いた。

さて、一組目の演奏が終わり、セッティング開始。一組目のギター「くまちゃん」がアンプを貸してくださることになった。私と同じZTでサイズもほぼ同じだが、なんか、つまみが多い。シールドもどうぞ、とのことだったので、お借りすることに。なんか、セッティングしているうちにすぐに演奏開始の13時になった。

There Will Never Be Another You、Fly Me to the Moon、Misty、Bop-Be、There Is No Greater Love、Straight, No Chaserの6曲。MCも挟んだが、所定の40分に収まった。途中、Bop-Beのテーマで音が抜けてしまったり、ベースソロとギターコンピングがうまくかみ合わなかったりしたが、何とか弾ききった。

終わってから、お客さんの一人がギター見せて、とのことで少ししゃべったり、マイルストーンさんからはまかないのおにぎりと味噌汁をご馳走になったり、家族は続けて次のグループの演奏も聴いたり、でとても楽しく過ごした。一組目と三組目で演奏されていたくまちゃんとも知り合い、今度ギターデュオしましょうと声がけもいただいた。

まだまだ聴きたかったし、他の会場もゆっくり観て回りたかったが、今回は15時頃に会場を後にした。引き続き修行して、また大津ジャズフェスティバルに出演する!

高内春彦”JAZZ GUITAR CONCEPT”

JAZZ GUITAR CONCEPT(CD付) (jazz guitar book Presents)

高内春彦HARU氏の充実した教本(あるいは指南書?こういう本ってどう呼ぶんやろ?)、Advanced Jazz Guitarを読み終わった。内容が高度だったので消化不良の部分も多いのだが、また繰り返し読むことにして、今は、続編の「JAZZ GUITAR CONCEPT」を読んでいる。

この本では、プレイヤー兼コンポーザーだった巨匠をテーマとし、主にその作曲の観点からレクチャーが行われる。エリントン、ジャコ、ウェス、ショーター、マイルス・・・。すごいなぁ。前作同様、コードに関する考察とか説明が高度であり、それだけに味わい深い。ちょっとしたコード進行に対しても、「あぁこういう風に考えるのか」「こんなヴォイシングがあるのか」などと感心しながら読み進めてしまう。もちろん、ギタリスト向けの実践的な内容でもある。やっぱり難しすぎて理解できない部分も多々あるのだが、これは前作同様、今後繰り返し読むお楽しみとしてとっておこう。

これもまた前作同様であるが、巨匠との逸話や音楽に対する心構えなど、とても刺激的な内容が豊富で、読み物としても楽しめる。これだけの情報をコンパクトにまとめた本って、他にないよなぁ。

あと、付属CDの演奏が、すごくイイ。ギター&ベース、あるいはギターソロという編成で安あがりに仕上げたのかもしれないが(!)、演奏自体は素晴らしいグルーヴを感じさせる。ギターの息遣いというか、パワーというか、生命力みたいなものを強く感じる。

この人のライブに、行ってみたいなぁ。そして、この本で疑問に感じたことを、質問もしたいなぁ。