小澤征爾 指揮者を語る (100年インタビュー)を読んだ。NHKのインタビューをもとにした本。
2002年からウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めていた小澤征爾が、素人目線での質問に答えてゆく内容。音楽のプロではない立場からの質問ばかりなので、とてもわかりやすい。
大きく分けると、ウィーン国立歌劇場の仕事の話、単身渡欧してからの修行の話、サイトウ・キネン・オーケストラの話、「指揮者とは?」の話。
指揮者が何をやっているのか、については「インバイトだぞ、指揮は」というカラヤンの言葉を使いながら説明しているのが、わかりやすい。そういう表現があるのだな。
他のいろんなメディアでも小澤征爾は早朝から勉強しているという話は読むが、このインタビューでは、ウィーン国立歌劇場の音楽監督室に、早いときは朝4時に来て10時の練習まで勉強すると語られている。この熱意は、見習わなくてはならんなぁ、と長年思ってるけど、全然実行できていない。できる人とできない人の、違いやなぁ