宇治市の一般向け講座 街角かがく倶楽部 に行ってきた。一応、理系学部出身の自分であるが、この講座に来ると、知らないことが多くて、いつも、真剣に話に聞き入って、本気でクイズに取り組んでしまうのだ。
今回のテーマは、「宇宙と人間」。ある意味、人類最大のテーマ。宇宙には昔から興味があって、若い頃はブルーバックスとか読んだりしてたが、いまだに少しもわかった気がしない。だから、今回の講座は楽しみにしていた。
なのに!会場は、別の講座があったようで、駐車場が一杯。講座始まるやないかー!何とか駐車して、少し遅刻で教室入り。星雲、星団、銀河などに関するわかりやすい説明を聞くことができた。我々が住む銀河の話、そしてアンドロメダ大星雲をはじめとする系外銀河に至ってはスケールが大きすぎて、気が遠くなる。光速で旅しても、一生かかっても到達しない所って、何じゃ?イメージを超えた世界なのだが、やはり気になって仕方がない宇宙。自分が存在する場所であるし、興味を持たない方がおかしいのかもしれない。
20代の頃に読んだ、立花隆と秋山豊寛の対談。この本は、どちらかというと訓練中の現実的な話が多かった記憶がある。立花隆らしく、現実的なノンフィクションといった印象だったなぁ。今は新刊は入手できないのかな。
立花隆であれば、「宇宙からの帰還」、こちらの方が古典かな。人類の、宇宙へのロマンとチャレンジの歴史が紐解かれる。再読してみようかな。
立花隆つながりで、脱線ついでに「サル学の現在」。今回、「なぜ自分は宇宙に興味があるのか?」と考えたときに、昔読んだこの本の冒頭の立花隆の文章を思い出した。正確には憶えていないが、確か「『なぜサル学に興味があるんですか』と問われるが、私に言わせれば『なぜサル学に興味がないんですか』と問いたい」といった意味の文だったと思う。私は、これと同じことを、宇宙に関して感じるのだ。宇宙のはるか彼方で何が起きようと、知ったこっちゃないといえばそれまで。アンドロメダ大星雲の光を観測しても、それは250万年前の情報。太陽がその一生を終えるのも、50億年ほど先。たぶん、生きてない。絶対、生きてない。でも、自分が生きているこの場所やこの時間って何じゃいなと考えると、宇宙というのは、気になって仕方ないのだ。
・・・ちゅーわけで、宇宙に思いをはせ、ロマンを感じる週末なのであった。