Abdullah Ibrahimソロピアノコンサート

Abdullah Ibrahimのソロピアノコンサート。2015年10月10日、会場は京都の上賀茂神社。京都のジャズ喫茶Lush Life主催で、ボランティアスタッフ等で運営されているライブである。

アフリカン・ピアノ

実はこのピアニストのことは、あまり知らなかった。1934年、南アフリカのケープタウン生まれ。1960年代にヨーロッパに渡り、Duke Ellingtonに見いだされ、アルバム”African Piano”でジャズ界に確固たる地位を築いたというプレーヤー。

そろそろ日が落ちる17時過ぎに地下鉄北大路駅に到着、そこから鴨川の河川敷をてくてく歩くこと約20分、上賀茂神社に着いた。

考えてみると、私、上賀茂神社に来たのは初めてである。下鴨神社とは、少し違った雰囲気であるが、いずれにしても落ち着いて清らかな気持ちになる空間だ。

今回のコンサート会場は、「庁の舎」(ちょうのや)という建物の中。建立当時は、厨房として使われていた建物らしい。スタッフが懐中電灯で客の足元を照らしてくれる。

受付を済ませ、建物の中に入る。長い建物の中ほどにスタインウェイ。客先は座布団だ。なかなか、いい感じ。しかも、外のコオロギか何かの声が聞こえてきて、涼しい秋の夕暮れを演出する。

さて、開演予定時刻を少し過ぎて、Abdullah Ibrahimが登場。長身で、足取りはゆっくり。ピアノにたどり着くまでに、譜面台か何かについて注文をつけている模様。セッティングが完了し、ピアノの場所まで着くやいなや、椅子に座ってすぐに演奏開始。ソロピアノコンサートだから、当然ながら、ピアノソロの演奏を聴かせる。

Keith Jarrett風、ECM風のサウンド。ノンストップで(途中、曲想が変わる「間」はあったが)40分くらいの演奏で、テンポの変化はあまりなかったのだが、不思議なことに、全く退屈しない。迷走するかのような音楽なのだが、ひたすら音に集中して聴いてしまうのだ。不思議な魅力だ。スタンダード曲をモチーフにしているように聴こえたのだが、よくわからない。

前半の長大な1曲を聴き終え、30分間の休憩。長い休憩でんな。建物の外に出て、コーヒーを飲みながらぼんやり休憩。

会場に戻り、後半の演奏もまた、長大な1曲。前半よりも時間は長かったかな。前日が81歳の誕生日だったとのことで、皆でハッピーバスデイを歌い、Lush Lifeマスターから花束贈呈。アンコール1曲で、コンサート終了。

間近で聴くピアノのサウンドは、コンサートホールとは異なる格別な体験であり、また、この演奏者のスタイルと上賀茂神社というのがちょうど良いコンビネーションで、心地よく聴けたコンサートであった。

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