元々クラシックギターを弾いていたこともあって、David Russellのサイトをたまに見る。その中にある”Tips”が公開されており、これがすごく説得力あるのだ。最近は新しいTipsは追加されていないが、過去に公開されたTipsはちゃんと閲覧できるようになっており、ありがたい。これらTipsは、クラシックギタリストだけでなく、あらゆる物事に通じるメッセージや教訓を含んでいる。
その中でも、ALWAYS BE READYというTips。
機会がいつ来るかなんて、わかりようがない。人前で演奏するなら、しっかり準備をしてベストを尽くすこと。それが大きなブレイクになるかもしれないのだ。
私は25歳の時にハンガリーのある町でコンサートをした。その時、期せずしてBBCラジオのプロデューサーが来ており、そのコンサートを気に入ってくれて、ロンドンでのラジオ出演をブッキングしてくれた。これが私にとって重要なステップとなった。
つまり、たとえ新しいことにたくさん取り組んでいる時であっても、コンサート向けのレパートリーはreadyな状態にしておくことが重要だ。プログラムはしっかり準備しておき、毎日短時間でもよいからそれを維持することに費やすこと。そして、そのプログラムを自分自身が楽しめることを確かめること。
いやホンマ、その通りです。私も、この数年、あらゆる物事に対して、この姿勢を忘れないようにしている。
David Russellといえば、いいアルバムはたくさんあるが、私にとってはこれ。日本では1990年前後にヨーロッパ帰りのギタリストの多くが彼を絶賛していて、私もこのアルバムを探しまくって手に入れたのだった。というか、よくよく考えてみると、私もDavid Russellの孫弟子ではある。出来が悪い孫弟子で、すみません。