Jim Hall

「最も好きなギタリストは」と言われて、好きなギタリストはたくさんいながらも、即座に「○○が好きです」とか言えるほどに惚れこんでいるギタリストはいなかった。しかし、ある時期から、「Jim Hallです」と言うようになった。

どのアルバムをきっかけにJim Hallが好きになったのか、よく憶えていないが、以前このブログに書いたTake Tenあたりか。繰り返し聴くアルバムは、Take TenのほかにやはりUndercurrent、Conciertoといった古典的名盤である。

アンダーカレント
このUndercurrent。何度聴いても、飽きない。一曲目のMy Funny Valentine。Bill Evansとつぶやき合うようなフレーズで始まり、静かに、音楽が前進する。途中でかきむしるようなコンピング(これに魅了されたギタリストは多い)は聴く者の胸にグッと迫るものがある。

Jim Hallの演奏は、ジャズにおけるギターの在りかた、方向性を示してくれていると私は思う。コピーしてみると、あまり教本に載っているようなフレーズは出てこない。不思議なフレーズが多い。私には、パーカッション的にも感じられる。しかし、それがJim Hallが考える「ギターの立ち位置」であるように思える。ギターにしかできないこと、ギターにこそ求められていること、を追求し、表現しているのだと思う。決して、管楽器のようなソロを目指すことはしていないのだ(多分)。

聴きこんで、Jim Hallの考え方をさらに深く理解したい。「ギターとは?」ということを考えるためのヒントが、Jim Hallの演奏にはたくさん詰まっていそうだ。

Miles Davis – Live in Montreal

Miles Davis - Live in Montreal [DVD] [Import]

ずっと買おうと思っていたMiles DavisのDVD”Live in Montreal”が激安で売られていたので、ついに入手。貫禄があって素晴らしいMilesだが、このライブにおけるJohn Scofieldがとにかくすごい。”Jean Pierre”のラストでのソロなど、シビれまくってしまう。何なんや、このギターは!?何弾いてんの!?ギターって、こんなにスゴいのか、こんなにかっこええんか!

田口悌治 Moment’s Notice

Moment’s Notice

私の福岡時代の師匠である田口悌治氏のギタートリオによる作品。
メンバは田口悌治(g)、丹羽 肇(b)、高橋 幹夫(ds)。
リリースは2008年(今更のご紹介になりスミマセン)。

以前のリーダーアルバムではオリジナル曲の演奏が多かった田口氏だが、このアルバムに収録されている曲はジャズメン作曲のスタンダードが中心。

クリアでありながら暖かな音色、キレのあるリズム、爽やかな歌心。
安定したテクニックにより、とても心地よく聴ける素晴らしい演奏になっている。
まだ聴いていない人は、是非CDを入手して聴くべし!九州の人は、ライブに足を運ぶべし(活動の半分くらいは東京なので、東京でも聴ける)!

そして、関西在住のジャズファンに朗報。来る2009年9月、この作品と同じメンバによるトリオが関西にもやってくる!
9/18に神戸、9/19と20に和歌山にて、演奏される予定とのこと。これは行くしかないでしょう!詳細はウェブサイト参照。今から楽しみやー。

竹田一彦 Just in Time

Live at Just In Time

大阪での師匠、竹田一彦氏によるアルバム(2009年1月リリース)。

メンバは竹田一彦(g)、安次嶺悟(p)、井上幸祐(b)。

 

竹田氏といえば、日本のジャズギター界の大御所であり、このアルバムでも72歳とは思えない素晴らしい演奏を聴くことができる。

心地よいスウィング感、Gibson Jonny Smithから紡ぎ出される渋みのある音色、流れるような歌いまわし・・・聴き入ってしまいまう。ピアノとベースも、でしゃばり過ぎず、かといって控えめでもなく、絶妙な存在感で一つの空間を作り出している。ライブ会場にいるかのような感覚で一気に聴き、最後はSmileのしっとりとした演奏、もううっとりするしかない。

 

まさにジャズギターかくあるべしという、ひとつの理想形だと思う。

Gene Bertoncini

ディスクユニオンの通販で入手したWayne Shorterの「Odyssey of Iska」、メール便で届いたので早速聴いてみた。うーん、独特の空気を感じる。

さて、このアルバムでギターを演奏しているのが、知る人ぞ知るGene Bertoncini。このアルバムではエレクトリックなサウンドで演奏しているが、このギタリストはどちらかというとアコースティック(ガット)ギターでジャズを演ることで有名である。

私は2003年の夏に、当時住んでいたNY州RochesterでBertonciniのコンサートを聴きに行ったのだが、そこでの彼のガットギターソロは、正直言ってあまり楽しめなかった。ガットギターでのソロなら、純粋なクラシック奏者の方が楽しめると感じたのだった。後半、アーチトップに持ち替えてジョビンのWaveなんかを演奏してくれたのは楽しかったのだが。

その週の金曜に、行きつけだった映画館Little Theatreのカフェに行ってみたらBertonciniのライブをやっていて、「何が聴きたい?」みたいなことを客に聞きながらサロンコンサート的な演奏をやっていて、気さくな雰囲気が好印象だったのだが、やはりガットギターソロは好きになれず、早々に席を立った記憶がある。

で、今回入手したOdyssey of Iskaである。ガットギターではないのだが、音楽的な響きや歌い回しは、ガットギター演奏時と同じ、まさにBertoncini。しかし独奏ではなく、ジャズ的なアンサンブルの形で演奏しているため、楽しんで聴くことができる。あまりバカテクでなく、ややもつれているところも、なんか嬉しい(笑)。このアルバムの演奏で、Bertonciniが一気に大好きになったというわけではないが、興味がわいてきた。また、気が向いたら別の演奏も聴いてみよう。残念ながら、Youtubeで見ることができる演奏では、あまり好きなものが見つからなかったが。

PHOTO MICHAEL G. STEWART

Bob Sneider and Jake Shimabukuro

Rochester International Jazz Festivalのジャムセッションで、今年も師匠のBob Sneider氏がホストをつとめたようですが、毎晩のセッションのうちJake Shimabukuro(ウクレレ)とのセッションの動画がYouTubeに投稿されていました。
Jake Shimabukuroのソロをメインにした動画のようなので、Bobのソロはあまり聴けませんが、会場の盛り上がり具合が伝わってきて、めちゃくちゃ興奮します。

ギター修理完了

ショップに依頼していたギター修理が完了。断線が原因だったとのこと。よし、これでまたしっかり練習しよう(アンプ持ってないから、普段は生音でしか練習してないけど!)。

修理を依頼したショップ「ギターライフ」は、九州でトップクラスの職人である岡正風(おか まさかぜ)氏の店です。店の外観と連絡先は次の通りです:

福岡市南区高宮3丁目22-25クレセントハウス102
TEL 092-534-8500
FAX 092-534-8501

ギター修理

アンプに接続しても音が出ず、切り分けた結果、ギター本体がおかしいというところまでわかったので、昨晩、ギターライフさんにギターの修理を依頼。ジャックがおかしいとのことで、預けることになりました。早く治って帰って来いよ〜

Rochester International Jazz Festival

私が以前住んでいた米国ニューヨーク州ロチェスターでは、今年もRochester International Jazz Festivalの時期がやってきた模様。6月12日~20日の期間、DowntownのGibbs St.周辺はジャズ一色に染まり、盛り上がるのです。ええなぁー、また行きたいなぁ。

今年もDave Brubeckが来るらしいし、ギター関係ではBill FrisellやPat Martinoなどが来るそうな。私の師匠Bob Sneiderも地元の顔として今年も毎晩ジャムセッションを演る予定らしい。

2004年のフェスティバル時の様子ですが、載せてみます。Gibbs St.の雰囲気と、特設演奏会場の1つ、そしてチューニング中のMike Stern。

あと、今、Lilac Festivalの時期。今年もライラック綺麗に咲いてるんやろなー。

レッスン

久々にレッスン受講。課題曲There will never be another youのテーマ、コンピング、ソロ。

テーマは、クラシックのノリで弾いてしまっているのでジャズらしく聴こえないとの指摘。テンポ120くらいならやりやすいが、100で弾こうとすると、どうしても走ってしまう。しっかりジャズのノリで演奏すれば、ちゃんと弾けそうである。自分の中にあるノリの感覚を変えなければならない。練習しよう・・・

コンピングは、4声がきっちり鳴っていない時がある、との指摘。腕で弾こうとしているのが一因とのこと。その他、いろいろアドバイスをいただいた。

ソロは、ノリが途中から良くなってきたらしいが、逆にノリが悪い時もあったということ。ソロについては、Pat Martinoのマイナー・コンバージョンの考え方なども含めながら、いろいろとアドバイスをいただいた。練習しようっと。

録音した自分の演奏を聴いていると、あまりのノリの悪さにがっかりする。やはりしっかり歌うことが最大の課題であるように思う。