Chet Baker Live in Tokyo の美しさ

Chet Baker Live in Tokyoを聴いている。あぁこの季節にピッタリのサウンド。スピーカーに対峙して聴くのもいいし、BGMなんかにしても最高だろう。奇をてらった攻め方など微塵もなくて、スタンダード曲を取り上げてオーソドックスに音を創り出しているだけなのに、これほどの美しさ。コンテンポラリーなジャズを聴くことが多い現代人の耳には、かえって新鮮に響くのかも。

Chet Bakerのアルバムとしては代表作として扱われることはないように思うが、これ、彼の作品の中ではベストな内容といってよいのではないか。何十年も聴いても、まだ聴き続けられるアルバムという気がする。


Chet BakerといえばこのChet Baker Singsが代表作の一つで(上記のin TokyoでもMy Funny Valentineを聴かせて会場は大喜びの模様)、彼のヴォーカルも嫌いではない。in Tokyoを聴くと、トランペットでドジャズをやるのがこの人の真骨頂という気がするけれども、実際はヴォーカルとミックスするスタイルこそが彼らしいサウンドや空気を創り出しているというフツーな結論もあり得る気がする。そんな評論はどうでもいいんだろうけど。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です