年明けから、ギタートリオでMichel Petruccianiの曲を演り始めた。と同時にPetruccianiの演奏にハマりまくっている。
このLive in Tokyo、ジャケットはどうしても特捜最前線のエンディングを彷彿させるが、演奏は全くそれを感じさせない。当たり前か。1997年の録音だからPetruccianiが亡くなる2年前の演奏。ドラムがSteve Gadd、ベースがAnthony Jacksonという最強のメンバということもあり、感動的な演奏を繰り広げている。
Petruccianiのタッチは非常に強く、ピアノに指を叩きつけているような音を聴かせるが、その一音一音の強さは人間の喜怒哀楽といったあらゆる感情を喚起し、涙すら誘う。決して奇をてらった音を選んではいないし、音数も特に多くない。なのに、これほどまでに強烈なグルーヴを生み出し、これだけ人の感情を揺り動かすというのは、一体何なのか。
今気づいたが、1997年ということは、今からちょうど20年前だ。そして、Petruccianiが他界した翌年あたりから私がジャズをぼちぼち聴き始め、その更に翌年あたりからジャズギターを練習し始めたのだな。
このすごい演奏の、どこをどう真似たらいいのか全くわからんが、この世界に近づきたいとひたすら感じながら、毎日聴いている。