この数年、やたらとMike Morenoサウンドに心酔しているのであるが、Mikeも愛用しているEl Capistanを最近入手した。Mike Moreno以外では、Lage Lundもこれを使用しているらしい。硬質な音色をベースとしたプレーヤーの空間系エフェクトというイメージか。
早速マニュアルを見ながら使用してみたのだが、最初は少し戸惑った。機能が充実しているだけに、何をどう設定するのが最適なのか、よくわからん。と言いつつ、先日のMike Morenoのライブで設定をメモしてきて試してみたり、色々いじっているうちに、自分なりの心地よい設定がだいぶ確定してきた。ちょうどいいあたりの設定をすると、もうホンマ、自分が奏でる音にうっとりしてしまうくらい(笑)。ちょっとしたコードのサステインなんかが、たまらなく美しい。
基本的な設定は「TAPE HEAD(テープヘッド選択)」スイッチと「MODE(モード選択)」スイッチで行う。TAPE HEADはfixed、multi、single、MODEはA、B、Cとそれぞれ3つの選択肢がある。これらで基本的な動きが決まるが、実際のサウンドはその他5つのツマミの調整によって大きく異なってくる。エコーの強度なんかは、このツマミで調整する感じ。個人的には、WOW&FLUTTERツマミによるピッチの揺れが最高に美しく感じる。ほど良いエコー感と相まって、これぞ空間系の醍醐味という印象。
最近活動を開始したギタートリオなんかでは、このEl Capistanは抜群の威力を発揮中。美しく拡がるサウンドは、何物にも代えがたい。トリオ以外にも、これからの自分のサウンドづくりの要を担ってくれそうなエフェクターで、ますます楽しみである。