2013/05/29(水)19:30~、Mike Morenoのジャズギターワークショップに参加してきた。コンテンポラリーなスタイルのギタリストならこの人、という感じでよく語られる注目のギタリスト。
開場の20分ほど前に会場の三木楽器に到着してしまい、どうしようかと思ったら、既にギターを持った人々が数人並んでるではないか。早めに来てよかった、と思いながら列につく。
開場時間となり、2階にぞろぞろと入り、一番前の席を陣取る。一人一台、ギタースタンドを貸してくれたので皆、席の前に自分のギターを置く。ギターを持参しているのは10名足らずで、二列目以降はギターなしでの参加者。でもかなりの人数だ。ざっと見た感じでは、全部で70人くらい、あるいはそれ以上か。いかにこのギタリストが注目されているのかが、伺える。隣のギター持参のお兄さんが「めちゃくちゃ楽しみですね!」と話しかけてきた。なかなか熱い、いいねぇ!
さて、19:30になってMike Moreno登場。まずはT.MonkのEvidenceを演奏。トレードマークの浮遊感と潤いのある音色が、ソロギターの聴きやすさにつながっているようだ。心地よいグルーヴ。
ここからは、予想外の展開で、愛器Marchioneについての話。ルシアーMarchioneとの出会い、この楽器を製作してもらうまでの過程、完成してからの評価、などなど。Marchioneからの一方的な求愛(?)で製作されることとなったこの楽器、自分が注文をつけた点として、セミホロウのギターで、too acousticでないこと、サステインが十分にあること、ミッドレンジの音がしっかりしていること、一部の仕様についてGibson335と同じにすること、などを説明。実際に音を出しながらの説明で、説得力あった。三木楽器、いやMarchione恐るべし。
次に、Marchioneの新作が入荷されたとのことで、それをMikeが演奏し、コメント。いかにも楽器店でのイベントやな。
その後、いよいよワークショップ。Mikeからのレクチャは無し、全て質疑応答で進めるという、これまた予想外のスタイルだったが、これは結果的にはよかったと思う。様々な質問があり、それに対して的確に回答し、さらにその質問から発展した話題まで話してくれたりして、とても勉強になった。私も2つ質問して、いい回答をもらった。全体として、かなり勉強になった。よっしゃ!
で、一人の参加者がMikeとセッション。結局、その他のギター持参者は、皆、ギターを並べただけで一切演奏する機会なし。なんちゅーこっちゃ。ワークショップの中心であった質疑応答が良かったので満足ではあるが、こういうスタイルだというのは、予めゆーといてほしかったな。ワークショップが終わったのが21:00頃だったので、一時間半ほどMikeは喋りっぱなしだったわけやな。お疲れ様でした。
というわけで、一人を除きギターを弾くことがなかったギタリスト達が楽器を片付け、少し休憩を挟んで、Mike Moreno Quartetによるミニコンサート。長時間のワークショップをこなした後ということもあってか、2曲だけ演奏された。しかし、さすが一流のプロ、ものすごいテンションで素晴らしい演奏を聴かせてくれた。Mikeのソロは、本当にユニークなサウンドで興味深い。アンコール?という声もあったが、”Sorry”とのことで無し。お疲れだったとも思うが、本人もそんなに盛り上がってなかったのかな?
終演後、CDにサインしてもらい、握手。にこやかに話してくれて、感じよかったが、やはりお疲れの様子。