今更だけど、Pasquale Grassoを聴いてみて、そのセンスに感激。こういう感覚のジャズソロギターって、新鮮でええんちゃいますか!
Pasquale Grassoといえば、左手のストレッチがすごいのと、左足を足台に置くクラシックギタリストのフォームの印象があったけど、知ってることはそれだけで、実はちゃんと聴いたことはなかった。Jazz Guitar Magazine Vol.04の特集記事を読んで「そういえば、聴いたことなかったな」と思い、慌てて聴いてみた。2019年に立て続けに配信されたソロギターシリーズのうち”SOLO MONK”。
一聴し、端正で整ったプレイスタイルとバランスの良い音色に圧倒される。David Russellの演奏に衝撃を受けてボローニャ音楽院でクラシックギターを学んだという経歴をモロに感じる。David Russellの影響が大いにあり。同じギターソロと言っても、Joe Passのプレイが生み出すグルーヴなどとこうも異なるものなのか。面白い。こういうソロギターっていうのがあるんやなー。
似たサウンドでのジャズスタンダードやジャズチューンの演奏といえばRoland Dyensを思い出す。しかし、やっぱり違うな(どっちや)。Roland Dyensの演奏は実はJoe Pass寄りの印象で、Pasquale Grassoの演奏はあくまでジャズプレイヤーからのアプローチであり、より凝ったハーモニーやアレンジを感じる。
ちゃんと自分で採譜してみていないのだが、やはり左手のストレッチはホントに相当なものらしい。それをこのテンポでしっかりグルーヴを生み出しながら弾くんやから、やはり化け物でんな、Pasquale Grasso。他にもソロギターアルバムがリリースされているから、聴いてみよっと。この感覚なら、色々聴いても飽きないはずだ。