Pierre-Laurent Aimardリサイタル

ジャズギターデュオを聴いた翌日は、Pierre-Laurent Aimardのリサイタルを家族で聴きに行った。場所は京都コンサートホール。安い席はホンマに安くて、ものすごくお得感アリ。

Aimardといえば現代音楽であるが、今回のリサイタルは、最近取り組んでいるバッハ。その中でも今回は平均律クラヴィーア曲集第一巻。ちょうどCDがリリースされたところ。

バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻

京都コンサートホールは、最近ちょこちょこ行っている場所だ。ぐるぐると円を描くようにスロープをのぼって行く。途中の壁面には、古今東西の指揮者の肖像が飾ってあり、なんかワクワクする。
で、受付に到着。座席は、背後(ピアニストの左手側の2階)なのだが、ちょうどピアニストの左背後から手元を覗き込む場所で、すごくいいのだ。少し早目に着いたが、なんやかんやでこのあたりは満席。やっぱり、1,000円という破格値でこの巨匠の演奏を聴けるとなると、そら、みんな来るわな。

さて、時間になり、Aimard登場。あれっ、こんなに長身やったっけ?なんか、小柄なイメージがあったけど・・・これまでに、1994年頃に一度(メシアンの”幼子イエスに注ぐ20のまなざし”)、2003年に一度(リゲティのエチュード)、この人のリサイタルには行ったので、今回が3回目なのだが、ちょっと見た目の印象が違った。しかしまぁ、偽物ではなかろう。ハ長調の前奏曲、ちょっともたった歌い回しでスタート。バロックながら、なんともロマンチックな気分もする。前奏曲とフーガを12曲弾いたら、結構な時間になる。前半で船を漕いでいる人、多数。私も、途中からどの曲をやってるのかわからなくなった。

休憩をはさみ、後半スタート(いかりや長介風に)。後半は、全部、頭の中でキーを追いながら聴いた。やはりこの人の演奏は、美しい。ピアノという楽器を知り尽くして、ロマンチックになりすぎず、しかし機械的になりすぎずという絶妙なポジションにしびれる。アンコールは、なし。潔いねぇ!


終演後、CDにサインをもらった。片言のフランス語で挨拶だけしてもーたが、特別に愛想が良いという印象はなく、しかし限りなく上品で清潔なジェントルマン。サインは味があるっちゅーか、なんちゅーか。

会場近く、京都北山のベーグル屋Radio Bagelに行ってみたが、まさかの営業時間終了。で、ブリアンでパンを買って、地下鉄で帰宅。ワインとパンで、いつも通り、酔っ払い日曜日!

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