京大学生集会所(工事開始)

先日書いた、京大学生集会所。取り壊しの前に、OB・OGでこじんまりと集まって居酒屋で飲むことになった。少し早めに着いたので、明るいうちに再度、BOXを見てみることにした。

なんと、東大路通から大学の敷地への入口が、ほとんど封鎖に近いくらいの状態になってる。

一応、右横の隙間みたいな所から入れるようにはなっているが、既に、ここから吉田寮を正面に眺めることはできなくなってしまったということだ。

学生集会所の取り壊しは8月と聞いていたので、この時期ならこれくらいは当然なのだろうけど、いよいよという感じで少々寂しい気がする。

東大路通から大学の敷地に入り、ひとまず学生集会所を通り過ぎて、吉田寮に向かって進む。

吉田寮の入口の少し手前、左手(北)にある、吉田寮食堂の跡地。私が学生の時、ここは(おそらく)既に食堂としては機能しておらず、軽音楽部や演劇部の練習場所になっていた。前衛演劇なのか何なのか知らんけど、「宇宙人が来た!」みたいな台詞を練習してる人がいたな。時々軽音のライブもやってた。

この廃墟のような建物の中に、あれだけの学生の若いエネルギーが充満して破裂しそうになっていたのは、すごいことだ。

この看板によると、「吉田寮食堂は京大最古の建築物」だそうな。かなり古いのは一目瞭然だが、最古ってホンマなのか、どこまで信じてよいか不明。ホンマなら、じゃあ食堂よりも吉田寮の方が後に建てられたということか。

「補修、存続を!」と書かれている。数十年前から吉田寮の取り壊し案と反対運動は繰り返されてきたのだった。今回の取り壊し決定については、どんな議論が行われ、どんな決着に至ったのだろうか?

吉田寮が建て替えられたら、食堂も綺麗になるんだろうか?綺麗な吉田寮も綺麗な吉田寮食堂も、全然、想像できないんやけど。

で、その内部。この日のこの時間は、練習とかイベントものなどは特に何も行われていなかった。

私自身がここを利用したのは、教養部の授業とギタークラブの行き来の時と、自販機で飲料を買う時くらいだった。

飲料自販機の位置が奥になっていた。私の学生時代は、手前にあった。

東大路通の方に戻って、学生集会所。これを撮影した私の背後は既に仕切りが立てられて工事準備に入っている様子なので、この建物自体の画像は以前と変わらないとはいえ、なんか気分が異なる。

入口のみならず、建物内でもオーケストラの練習音が酷い。学生時代から、この建物内の廊下でオーケストラの楽器練習は禁止されていたが、それでも迷惑を顧みず練習するオーケストラの団員が多かった。今もルールが変わったとは思えないが、変わらずオーケストラ団員はここで平気で練習してるようだ。

それにしても、この風情ある建物が取り壊されるというのは、まだ何となく信じられない気がする。

さて、この後、OB・OGの4人で2時間ほど近所の居酒屋「よろずや」で飲み、再び戻ってきてBOXに突入してみた。

BOXには現役部員3人と、若いOBが2人。宴の最中であった(ギター練習せんかい!笑)。「古いOBです」と言って入った。「いつごろ(卒業)の方ですか?」「昭和から平成にかけてです」みたいな話をしつつ、BOX内を見渡す。

んー、BOX変わってない!以前は窓際にあった巨大な机が、今は室内中央あたりに配置されている。

なにっ、冷蔵庫がある!羨ましい!私の部員時代は冷蔵庫なんてなかったので、先輩が実家から持ってきたウイスキーなど、割って飲むということができず、いつもストレート、ノーチェイサーでちびちび飲んでた。そのせいで、今でもウイスキーを紙コップなどに入れてストレートでちびちび飲むと楽しい気分になる。

窓や壁もそのままで、おそらく全く変わっていない。東側の壁なんぞは、酔っ払ったS先輩が「俺は〇〇だ!」と自分の名前を書いた数日後に酔いがさめて反省し、白いペンキで自らの落書きを上塗りし、余計に醜いものにしていった、そのままになっていた(1990~1991年頃の事件)。

このBOXがいよいよ取り壊されるというのは、やはり実感があるようで、ない。でも本当なんやろな。何度もこのネタを書き込むのも情けない気がするが、ま、ええやろ。

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