ジャズギター練習日記

There Will Never Be Another Youのアドリブを練習。どうも、この曲は相性が悪いような。セッションでロストしたことあるし・・・

ま、うまくいかない箇所をピックアップして練習すればよい話なので、そのあたりを重点的にやってみた。まずは、3小節目から連続するII-V-Iを中心に。

典型的なII-V-Iフレーズをあらためて勉強。今更であるが、全然できていないと痛感。

ジャズ・ギターの常套句 [DVD]

この矢堀孝一「ジャズ・ギターの常套句」は、主にメジャーおよびマイナーのII-V-Iフレーズをひたすら紹介しまくっているDVDで、私は2003年頃に購入したのだが、今も時々引っ張り出してきては勉強している教材である。

付属の小冊子には全てのフレーズが採譜してあるし、簡単な解説も付いているので、なかなか便利。凝ったフレーズにまでは手を出す余裕がない私であるが、このDVDを参考に、少しずつ色々なアイデアを取り入れることができそうである。

Jazz Guitar Book Vol.28

jazz guitar book[ジャズ・ギター・ブック] Vol.28 (シンコーミュージックMOOK)

Jazz Guitar Book Vol.28の特集は「ソロ・ギターに挑むサムライ達」として、渡辺香津美を中心としたソロ演奏にフォーカス。あわせて渡辺香津美の軌跡を追う特集もあり、表紙も含めて渡辺香津美色が濃い印象。以前、Bob Sneider師匠のレッスンでソロをいろいろやったが、今更ながら、あれはコードとかフレージングの勉強になるなぁと感じる(当時は、あまり真面目に取り組んでなかったが・・・反省)。

菅野義孝「目からウロコ」シリーズはIt Could Happen to You。前回の酒バラ同様、ソロやコンピング等の解説があり、非常に実践的な内容。即、使えそうなネタが豊富で、大変勉強になる。

廣木光一「ギタリストよ、”音楽”を聴け!」の第2回も、興味深い。ミュージシャンの半分くらいは、スポーツに興味ないのか。ほとんどのスポーツに興味ない私にとっては、ちょっと安心な情報である。しかし音楽とスポーツの共通要素に対する考察は示唆に富む。フォームがぶれないというような点は、私も時々、考えてしまうので共感を覚える。

その他、インタビューもいつも通りたくさんあり、内容豊富な一冊。この雑誌、バックナンバーも時々取り出して読んだりしており、やはり「しゃぶりつくせる」系であると思う。

生きたグルーヴでギターが弾ける本

ギター・マガジン 生きたグルーヴでギターが弾ける本 (CD付き)

トモ藤田氏の最近の本。ジャズに特化した本ではないが、グルーヴはジャンルを問わない重要なテーマだし、特に私にとっては大きな課題なので、早速読んでみた。

付属のCDを電車の中で聴いたり、CDを聴きながら本を読んだり、取り組みやすい本である。内容についても、ギタリストが陥りやすいパターン(フレットを形として解釈し、やたらと時間を音で埋めまくるだけでグルーヴしない、とか)などを挙げながら、具体的なグルーヴを生み出す練習法を紹介してくれている。

練習法自体は、非常にシンプルでわかりやすいので、面白そうなものからやってみようと思う。楽器を持たない練習法なども、興味深い。この本も、折に触れて読み返したいものである。

Jazz Guitar Book Vol.27

jazz guitar book[ジャズ・ギター・ブック] Vol.27 (シンコー・ミュージックMOOK)

Jazz Guitar Book Vol.27は、なんとビッグバンドにおけるソロギター。あまり取り上げられることがない、ユニークなテーマだと思う。きっかけは、Kurt Rosenwinkelの最近のアルバム、あとJesse Van Rullerの3年ほど前のアルバムあたりでしょうね。実際、この2名へのインタビューも取り上げられているし、これらアルバムを聴いたことがない私も、記事を読んでるうちに、聴きたくなってきた。

私の師匠・菅野義孝氏の「目からウロコ」シリーズは「実践編」に突入。「酒とバラの日々」を取り上げ、これまでに連載されてきたソロ、バッキング(コンピング)、ハーモナイズの例が紹介されており、勉強になる。これまでに紹介されてきた「目からウロコ」な考え方が適用されており、復習になるとともに、非常にシンプルなアイデアによってジャズが演奏できるのだということの証明にもなっている。

あと、廣木光一氏の連載が新たに始まった。この人については、以前、イオンの中古CDセールでたまたま見つけて、何となく(失礼)入手した「Tango Improvisado」が予想を大きく超えて素晴らしく、感銘を受けたことから、非常に興味があった。今後の連載が楽しみである。

矢堀孝一のギター「理論」読本

矢堀孝一のギター「理論」読本

ジャズギタリスト矢堀孝一氏の本。理論とどのように付き合ってゆくのか、について示唆してくれる良書であると思う。

理論そのものを説明する本ではないため、この本を読んでも理論の体系的理解はできないが、文中で「理論書の中で最低限、おさえておくべき項目」が説明されているので、これから理論を勉強する場合でも参考になる。また、既に理論をいろいろ学んだ者にとっても、「実は最重要なのはこれとこれだけだったのね」という理解ができるかもしれない。

また、「理論」の位置づけを説明するために理論以外のテーマについても触れられており、例えば「グルーヴ」の考え方とか、参考になる。

あと、ABC式スケールというのも、興味深い。はっきり言って、世の中にたくさんある教則本に載っているスケールのダイアグラムを見ても、「こんなもん、どうやって憶えるんや?」という気がするのだが、本書で紹介されているABC式という考え方を取り入れれば、わりと頭の中が整理できるかもしれない。ただし、メジャースケール以外については(メジャースケールであっても、いくつかのポジションについては)、多少複雑な考え方をしなければならないので、ABC式は「参考として」あるいは「指板上のスケール音の配置のイメージの補助として」理解しておくという程度が良いのかもしれない。

ジャズの壁を超える100のアイディア

ジャズの壁を超える100のアイディア (jazz guitar book Presents)

ジャズギタリスト布川俊樹氏がこれまでに自身のサイトで続けてこられたQ&Aや、Jazz Guitar Bookに連載されたエッセイ等をもとにまとめられた本。すぐに買って読んだのだが、blog書くのが遅くなってしまった。

ジャズに対するアプローチ、考え方、心構えなどが述べられており、非常に勉強になる本。ジャズを志す者ならば、一読すべきであろう。私は座右の書として、折に触れて読み返している。

また、ギターに特化した技術や練習法についても書かれているので、ジャズギターを練習する者にとっては、まるごと一冊、しゃぶりつくせる本だ。

布川氏の書籍では、「ジャズギターの金字塔」シリーズなども、ユニークな内容となっており面白いが、また別の機会に紹介したい。

マイルスを聴け!

週末に買い物に出かけたら、いかにも奥さんや子供の買い物を待ってる感じのちょっと年配のおっちゃんが、ベンチに腰かけて一生懸命読んでる本が中山康樹「マイルスを聴け!」ではないか。なんか、ジャズが生活に浸透してるな~って雰囲気で、嬉しい気分。

マイルスを聴け!〈Version8〉 (〔双葉文庫〕) マイルス・デイヴィス―ジャズを超えて (講談社現代新書)

「マイルスを聴け!」もいいけど、私は同じ著者による「マイルス・デイヴィス-ジャズを超えて」が好きである。8年か9年ほど前に買ったのだが、いまだに時々取り出しては読む。非常に読みやすく、面白く、そして読後はマイルスを聴きたくなってしまう。

The Jazz Theory Book


The Jazz Theory Book Mark Levine

タイトルどおり、ジャズの理論書です。コードやスケールについて非常にわかりやすく書かれており、かつ著名プレイヤーの実例も豊富に交えながら解説されている良書。

私は米国ビジネススクール留学中の2003年夏にこの本を入手して読みました。確かAmazon.comに注文したら入荷予定が不明とかいうメールが来て、入手を諦めていたところ、たまたまEastman School of Musicのブックストアで見つけて買ったのでした。

いつ読んでも、非常にわかりやすく、面白い本です。平易な英語で書かれているので、日本人でも特に抵抗はないのではないでしょうか。