中山康樹「リッスン」

中山康樹「リッスン」を読んだ。中山氏が中学生時代までさかのぼり、以降の自身の音楽との付き合いや音楽ライターとしての経歴を語ったもの。中山康樹の著作を読み続けて20年ほどになるが、これまで中山氏自身の音楽体験は断片的に目にしただけだった。この本の存在についても最近まで知らず、既に新品での流通はないようなので古本を入手。 “中山康樹「リッスン」” の続きを読む

Jazz Guitar Magazine Vol.4

Guitar Magazine Vol.4。この5月に入手し、少し眺めたまま放置してたけど、ようやくちゃんと読んだ。シンコーミュージックのJazz Guitar Bookはさすがにネタ切れなのか、動きを止めてしまったかのように見えるが、こちらJazz Guitar Magazineは(まだVol.4だからか)充実の内容で頑張ってはりますな。 “Jazz Guitar Magazine Vol.4” の続きを読む

Jazz Guitar Magazine Vol.3がすごい

Jazz Guitar Magazine Vol.3が届いた。発売日よりも早いぞ。この類のムックは、最近はそれほど楽しみにする感じでもなく、でもやはり気になるから欠かさずに入手するということを続けているのだが、今回のVol.3の内容はすごい。拍子にでかでかと「ギターの最先端はジャズにあり!」とある通り、コンテンポラリーなジャズギターシーンに関する幅広い内容がガッツリと特集されており、読みごたえ抜群。 “Jazz Guitar Magazine Vol.3がすごい” の続きを読む

アウトはホンマにアウトなのか

矢堀孝一氏の著書が好きな私。音楽へのアプローチ、特にロジカルな面、語り口など全てツボにハマる。人それぞれ好みはあるかもしれないが、私のような週末ジャズギター小僧にとっては、矢堀本って最高のお供なんじゃないかな。初めて手にした矢堀本は(本じゃないけど)DVD「ジャズ・ギターの常套句」。その後も色々と矢堀本を入手しては読んでインスパイアされてきた。

そんなわけで、新刊「アウト・フレーズの革新書」も迷わず入手。やはり矢堀本パワー全開の興味深い内容。 “アウトはホンマにアウトなのか” の続きを読む

シュート・アロー「昭和・東京・ジャズ喫茶」

「東京ジャズメモリー」が何とも言えない昭和の香りを放って楽しかったので、同じシュート・アロー著「昭和・東京・ジャズ喫茶」も読んだ。期待通り、「昭和の」「東京の」「ジャズ喫茶」という素晴らしい文化の香り漂う、幸せな気分になる一冊。 “シュート・アロー「昭和・東京・ジャズ喫茶」” の続きを読む

中山康樹「マイルスの夏、1969」

中山康樹「マイルスの夏、1969」を読んだ。タイトル通り、マイルス・デイヴィスの1969年夏を詳しく描いた本。マイルスの1969年の夏とは何なのかというと、あの “Bitches Brew” が録音された年。

この本では、1969年から少し遡ったところから物語がスタートし、「へーっ、そうだったのか」と驚く事実の連続で、マイルスの熱い1969年の夏が語られる。マイルスが如何にして多彩な人々からの影響を昇華し、自らの音楽を前進させ、そして “Bitches Brew” の録音に至ったのか。 “中山康樹「マイルスの夏、1969」” の続きを読む